プライバシーマーク(Pマーク)とは?プライバシーマーク(Pマーク)について、取得のメリット・デメリットなど徹底解説!
2026年10月時点の最新情報(この記事は正本として更新しています)
- 審査機関に支払う審査費用は、2026年10月1日申請分から改定されています。最新の料金は「Pマーク取得費用の総額はいくら?【2026年10月改定後】」をご覧ください
- 2026年7月に改正個人情報保護法が成立・公布されました(施行は原則として公布から2年以内)。論点は「改正個人情報保護法で何が変わるか」で解説しています
- 新規取得を検討中の方は「Pマーク新規取得におすすめの支援会社7社比較【2026年版】」「Pマーク・ISMSの取得を迷っている企業へ」もあわせてご覧ください
- 株式会社UPFの支援実績は累計5,695社(うちプライバシーマーク4,261社、2026年10月1日時点)です

【2026年10月時点の注記】
本記事は2022年10月の公開時点の情報をもとにしています。プライバシーマークの申請料・審査料・付与登録料・再現地審査料は、2026年10月1日の申請分から改定されています。改定後の料金は「プライバシーマークの審査料金が2026年10月から改定に|値上げの背景と取得・更新企業が今すべきこと」をご確認ください。JIS Q 15001は2023年に改正され、プライバシーマークでは2024年10月1日から「構築・運用指針【JIS Q 15001:2023準拠】」に基づく申請受付が始まっています。
昨今では企業や団体の運営において、さまざまな「情報」を取り扱います。中でも、顧客に関する「個人情報」の管理が重要視されるようになり、プライバシーマーク(Pマーク)を取得したいと考えている事業者の方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、プライバシーマーク(Pマーク)を取得することで、どういったメリット・デメリットがあるのか紹介します。
この記事のポイント
- プライバシーマーク(Pマーク)制度は、JIS Q 15001に準拠した審査基準で、個人情報の適切な保護措置を講ずる体制が整備された事業者を評価する制度。取得後は2年ごとの更新が必要
- 取得のメリットは、個人情報保護法対策、営業上の案件機会の拡大、従業者による個人情報漏洩の防止、従業者の意識向上、顧客信頼度の向上、優秀な人材の確保
- デメリットは、PMSの運用で従業者の業務が増えることと、取得しても個人情報漏洩事故が起きないとは限らないこと
- 取得には審査費用やコンサルティング費用などがかかり、7〜8ヶ月程度が平均的な取得期間
目次
プライバシーマーク(Pマーク)とは?
プライバシーマーク(Pマーク)制度とは、個人情報について適切な保護措置を講ずる体制が整備された事業者等を評価して、その旨を示すプライバシーマーク(Pマーク)を付与し、事業活動に関してプライバシーマーク(Pマーク)の使用を認める制度です。この制度は日本産業規格「JIS Q 15001個人情報保護マネジメントシステム-要求事項」に準拠した審査基準によって事業者を評価します。
つまりプライバシーマーク(Pマーク)がある場合、日本産業標準調査会で制定した個人情報保護の標準を満たした環境が整備されているということです。ロゴマークが付与されると2年間使用することができ、取得後は2年ごとの更新が必要になってきます。Pマークはウェブサイトや看板、名刺、ポスターなどの宣伝媒体に広く使用することができ、2022年8月現在では17,102社が付与事業者として認められています。
プライバシーマーク(Pマーク)取得のメリット
ではこのプライバシーマーク(Pマーク)を取得する事によって、どのようなメリットがあるのでしょうか。以下で詳しく見ていきましょう。
個人情報保護法対策
近年、情報化の急速な進行によって、パーソナルデータの利活用が可能になったことをきっかけに「グローバル化への対応」などで個人情報保護法の改正が行われました。その改正では個人情報関連の事項が新設されたり、個人データの利用に関して追記されたりするなど、規定が強化されました。しかし、先述したプライバシーマーク(Pマーク)制度の審査基準になっている日本産業規格「JIS Q 15001個人情報保護マネジメントシステム-要求事項」は、個人情報保護法よりも、要求事項を網羅するとともに、難易度が高くなっています。
よって、プライバシーマーク(Pマーク)を取得したということは、厳しい個人情報保護法に対応した個人情報保護体制を構築したということと言い換えることができます。個人情報を取り扱う上での対応が明確化し、確認可能になるため、プライバシーマーク(Pマーク)取得前よりも、個人情報保護法を遵守しやすくなるのです。
営業上の案件機会の拡大
最近では個人情報を取り扱う官公庁などと取引を行う際に、取引条件としてプライバシーマーク(Pマーク)の取得が入っている場合が多くなっています。そのためプライバシーマーク(Pマーク)がないと、入札・取引ができないことも多くあり、案件獲得の機会が限定されてしまうのです。
また官公庁に限らず、大手企業との取引においても、プライバシーマーク(Pマーク)の取得、ISO27001の取得が条件に入っていることが多くなっています。よってプライバシーマーク(Pマーク)の取得によって入札に参加可能な範囲が増え、プライバシーマーク(Pマーク)がある企業に対する世間からの肯定的なイメージもあり、新規開拓が容易になりやすいのです。
従業者による個人情報漏洩の防止
個人情報漏洩の発生件数は、年々増加傾向にあります。2021年には、120社の上場企業及びその子会社にて、個人情報の漏洩事件や事故が発生しました。2012年の調査開始以来、最多件数になっており、個人情報漏洩の防止が非常に重要だということが分かります。
プライバシーマーク(Pマーク)の取得は会社全体で行うものであるため、従業者一人一人が個人情報保護の必要性を理解し、意識が向上する事によって、管理基準を一定水準で維持することができます。また、社内で教育や訓練が運用されるため、内部情報漏洩を未然に防ぐことができるのです。
従業者の意識向上
プライバシーマーク(Pマーク)の取得には「従業員教育」が必要となります。「従業員教育」とは、年に一度従業員に対して、プライバシーマーク(Pマーク)に関する教育を行うことを指します。具体的には「個人情報に関する基礎知識」や「自社の個人情報の取り扱いに関するルール」など、さまざまな内容を学習することができるようになります。
教育と確認テストの実施によって、従業員は責任感を持って個人情報を取り扱わなければならないという意識が芽生え、内部情報漏洩の防止に繋がります。
顧客信頼度の向上
プライバシーマーク(Pマーク)は先述したように第三者認証の制度です。つまり、個人情報の取扱を客観的に審査し、一定水準を満たしたと認可された企業だけが取得できるもののため、信頼性が一定以上担保されており、取引先や顧客は信頼しやすくなります。安心して個人情報を預けることができると、他者との差別化にも繋がり、高い顧客満足度を獲得しやすくなります。
優秀な人材の確保
最近では就職活動を行う学生の間でもプライバシーマーク(Pマーク)の認知度は高まっているため、個人情報の塊である履歴書を、プライバシーマーク(Pマーク)を取得していない企業には送らないという話もあります。このように考えるのは、学生時代からリテラシーに対し、高い意識を持っている優秀な人材であると言え、優秀な人材が応募しなくなるということは、人材確保という面で、ロスが発生している事になります。
中小企業においては、大企業よりもプライバシーマーク(Pマーク)取得の有無が優秀な人材確保に影響があると考えられるのです。
プライバシーマーク(Pマーク)取得のデメリット
さて、ここまでプライバシーマーク(Pマーク)取得のメリットについて見てきましたが、デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。以下で解説します。
プライバシーマーク(Pマーク)を取得した際には、PMS(個人情報マネジメントシステム)を日常業務に組み込む形で運用する事になり、従業者側からすると余分な業務が増える事になります。PMSを正しく運用している証拠として、記録を残す必要性もあり、業務の生産性が落ちる可能性があります。
また、プライバシーマーク(Pマーク)は取得したからといって、個人情報漏洩事故が起きないということを保証するものではありません。プライバシーマーク(Pマーク)を取得した企業の5%ほどが、年間に何らかのアクシデントを起こし、JIPDECに報告をしているというデータもあり、もし情報漏洩が発生すれば、認定取り消しの処置が行われる可能性もあります。そうした場合、世間や取引先から信用を失うこととなってしまい、損失を被ることが予想されます。
プライバシーマーク(Pマーク)を取得する場合には、効率よく業務を行うことが可能なように、管理体制を整えておくことが求められるのです。
プライバシーマーク(Pマーク)の取得に必要な期間・費用
プライバシーマーク(Pマーク)は取得までの間にさまざまな準備が必要になり、費用や時間がかかります。取得までに平均ではどの程度かかるのか、以下で解説します。
費用
プライバシーマーク(Pマーク)の取得には、次の費用がかかります。
- 必須の審査費用
- 依頼した場合に発生するコンサルティング費用
- その他費用(備品など)
プライバシーマーク(Pマーク)における審査費用は、事業規模によってあらかじめ決められており、30万円から120万円となっています。
コンサルティング費用は、約30万円から100万円が相場となっており、審査費用に加えて費用がかかりますが、自社取得と比べると作業負担を大幅に軽減し、認証取得までの期間を短縮させることができるメリットがあります。
期間
プライバシーマーク(Pマーク)は取得までの間に、マネジメントシステムを構築し、3ヶ月程度運用していることが想定されます。その後、申請→審査→審査通過の手順を経て7〜8ヶ月程度が平均的な取得期間となっています。
親会社の一部業務が子会社化され、親会社の従業者が子会社の従業員として働く場合など、個人情報保護マネジメントシステムを運用していたという実績がある場合は、1ヶ月程度の運用で新規取得のための申請を行うといった例外を除けば、上記のような手順を踏むことになります。
プライバシーマーク(Pマーク)の取得方法
プライバシーマーク(Pマーク)を自社で取得することは可能です。しかしデメリットで述べたように、通常業務と兼任しながらの作業になるため、従業者に大きな負担がかかる事になります。更に、プライバシーマーク(Pマーク)取得には、多くの知識が必要になることから、取り組みの段階で問題が発生することが想定され、最終的に取得の計画自体が白紙になってしまうことも少なくありません。
担当者の方は現状を分析し、自社取得が難しい場合には、コンサルティング会社への依頼を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
本記事では、プライバシーマーク(Pマーク)取得のメリット・デメリットを中心に、取得にかかる費用や期間まで紹介しました。
この記事のまとめ
- プライバシーマーク(Pマーク)の取得は、時間的にも人員的にも、会社にとって少なからず負担になる
- その分の信頼や従業者の統制の効果を得ることができ、メリットも非常に大きい
- 自社取得が難しい場合は、コンサルティング会社への依頼を検討する
プライバシーマーク(Pマーク)の取得には、時間的にも人員的にも、会社にとって少なからず負担をかける事になります。しかし、その分の信頼や従業者の統制の効果を得ることができ、メリットも非常に大きいです。ぜひこの機会にプライバシーマーク(Pマーク)の取得を目指してみませんか?
株式会社UPFでは、プライバシーマーク(Pマーク)取得をサポートしてきた業界トップクラスを誇る実績があります。プライバシーマーク(Pマーク)新規取得でお悩みの企業様・ご担当者様は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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よくある質問(FAQ)
Q. Pマーク取得にはどのくらいの期間・費用がかかりますか?
A. 一般的に6〜12ヶ月、費用相場120万円〜(審査料金:2026年10月以降の新規申請で小規模約34万円・中規模約69万円〈税込〉+コンサルティング費用)です。株式会社UPFは税抜き49万円〜・業界トップクラスの実績で最短サポートを提供します。
Q. コンサル会社なしで自社だけで取得できますか?
A. 可能ですが多大な工数が必要です。コンサル利用で大幅に工数削減でき、審査通過率も向上します。
Q. Pマーク・ISMSはどんな企業が取得すべきですか?
A. 個人情報を扱う企業全般が対象です。特にIPOを目指す企業、大企業との取引企業、EC・医療・教育機関に強く推奨されます。
📋 監修・執筆者情報
株式会社UPF コンサルティング部門
プライバシーマーク(Pマーク)審査機関(JIPDEC)の現役審査員が在籍する、Pマーク・ISMS取得コンサルティング専門会社。業界トップクラスの支援実績を持ち、新規取得から更新・運用まで一貫サポートを提供。
株式会社UPFについて(2026年10月1日時点)
株式会社UPFは、プライバシーマーク(Pマーク)・ISMS(ISO/IEC 27001)・AIMS(ISO/IEC 42001)・TISAXなどの認証の取得・運用支援と、セキュリティ監査、AI利用ガイドラインの策定支援を行う情報セキュリティの専門会社です。
- 創業:2005年5月(認証取得支援は2009年から)
- 支援実績:累計5,695社(うちプライバシーマーク4,261社、ISMS 1,199社)
- 継続率:95%(2020〜2026年平均。初めてUPFを利用したお客様が、次回の更新もUPFに依頼した割合)
- 体制:プライバシーマーク審査機関(JIPDEC)の現役審査員が在籍(自らがコンサルティングを担当する企業の審査は行いません)。年間2,000件を超える審査関連の情報が社内に集まります
- 自社でも取得:プライバシーマーク、ISMS(ISO/IEC 27001)、ISO/IEC 27701
- 拠点:東京(本社)・名古屋・福岡。全国の企業に対応
- 数字の定義と根拠:UPFの支援実績・継続率などの数字の定義と根拠
この記事を書いた人
株式会社UPF
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