fbpx

情報セキュリティにまつわる
お役立ち情報を発信

AI利用ガイドラインとAIMS(ISO/IEC 42001)はまったく別のもの|目的・中身・費用・期間の違いと、自社に必要なのはどちらか

AI利用ガイドラインとAIMS(ISO/IEC 42001)はまったく別物|目的・中身・費用・期間の違い

「AIのルールを整えたいのですが、AIMSを取ったほうがいいのでしょうか」
AI利用ガイドラインのご相談のなかで、こうしたご質問をいただくことがあります。

どちらも「AI」と「ルール」に関わるため、似たものに見えるかもしれません。
しかし、AI利用ガイドラインとAIMS(ISO/IEC 42001)は、目的も中身もまったく別のものです。
費用も期間も依頼先も大きく異なるため、取り違えたまま進めると、必要のない負担を抱えたり、本当に必要なものが手当てされないままになったりします。

本記事では、両者の違いを目的・中身・費用・期間で整理し、自社に必要なのはどちらかを判断するための目安をお伝えします。

この記事の結論

  • AI利用ガイドラインは、社員がAIを使うときに守る社内ルールです。第三者認証はありません。社員が業務で生成AIを使う会社であれば、規模を問わず整えておきたいものです。
  • AIMS(ISO/IEC 42001)は、AIを組織として管理する仕組みの国際規格で、認証機関の審査を受けて第三者認証を取得するものです。AIを使った製品・サービスを提供する会社や、取引先から第三者の証明を求められる会社が検討します。
  • どちらか一方が、もう一方の代わりになるものではありません。「何のために、誰に対して必要なのか」から判断することが大切です。

※本記事は、AI利用ガイドラインの策定支援とAIMS(ISO/IEC 42001)の取得支援を、それぞれ別のサービスとして提供している株式会社UPFが作成しています。公的資料の内容は、2026年10月時点で確認したものです。

ひとことで言うと「社員が守るルール」と「AIを管理する仕組みの認証」

AI利用ガイドラインとAIMS(ISO/IEC 42001)の違いの比較図(目的・つくるもの・第三者認証・費用・期間)

AI利用ガイドラインAIMS(ISO/IEC 42001)
ひとことで社員がAIを使うときの社内ルールAIを組織として管理する仕組みの国際規格と、その第三者認証
目的情報漏えい、権利侵害、誤った出力の利用などを防ぐAIのリスクと機会を、組織として継続的に管理する
つくるものガイドライン文書と、社内周知用の資料方針、リスクアセスメント、AI影響評価、内部監査、マネジメントレビューなどの仕組み
第三者認証なしあり(認証機関の審査)
UPFの支援の目安15万円〜(税別)
最短2週間
90万円〜(税別)
6〜8か月
主に必要になる会社社員が業務で生成AIを使う会社AIを使った製品・サービスを提供する会社、取引先から第三者の証明を求められる会社

大きな違いは、「誰に向けたものか」です。
AI利用ガイドラインは、社員に向けて「AIをこう使ってください」と示すものです。
AIMSは、組織がAIをきちんと管理していることを、規格にもとづく仕組みと第三者の審査によって社外に示すためのものです。

AI利用ガイドラインとは:社員がAIを使うときの社内ルール

AI利用ガイドラインは、社員がChatGPTなどの生成AIを業務で使うときに守るべきルールをまとめた社内文書です。
入力してはいけない情報、使ってよいツール、生成物を使う前の確認、著作権への配慮、困ったときの相談先、事故が起きたときの報告などを定めます。

目的は、日々のAI利用で起こりうる事故を防ぐことです。
個人情報保護委員会は2023年6月、生成AIサービスに個人情報を含むプロンプトを入力する場合は、利用目的の範囲内かを十分に確認するよう注意喚起しています。
こうした注意点を、自社の業務に置き換えて社員に分かる言葉で示すのが、AI利用ガイドラインの役割です。

第三者認証の仕組みはなく、作成後は社内で周知し、運用しながら見直していきます。
UPFの「AI利用ガイドライン策定支援」では、専門のコンサルタントがヒアリングからガイドライン本文の作成までを担当し、社内周知用の説明資料とあわせて、最短2週間で納品しています(スタンダードプラン15万円〜・税別)。

AIMS(ISO/IEC 42001)とは:AIを組織として管理する仕組みと、その第三者認証

AIMS(AIマネジメントシステム)は、組織がAIのリスクと機会を継続的に管理するための仕組みです。
その要求事項を定めた国際規格がISO/IEC 42001で、2023年12月に発行されました。
国内では、対応する日本産業規格としてJIS Q 42001:2025が2025年8月に発行されています。

ISO/IEC 42001は、AIシステムを開発・提供・利用する組織を対象とし、業種や規模の制約はありません。
方針や目的を定め、AIに関するリスクアセスメントやAIシステムの影響評価を行い、内部監査やマネジメントレビューを通じて改善を続ける——という、組織全体の管理の仕組みを求める規格です。

最大の特徴は、認証機関の審査を受けて第三者認証を取得できることです。
国内では、ISMS適合性評価制度を運営する一般社団法人情報マネジメントシステム認定センター(ISMS-AC)が2025年7月にAIMSの認定業務を始め、2026年1月に初めて認証機関を認定しました。
取得にはマネジメントシステムの構築と一定期間の運用、そして審査が必要になるため、ガイドラインの作成とは時間軸も負担もまったく異なります。

UPFの「AIMS(ISO/IEC 42001)取得支援」は90万円〜(税別)、取得までの期間は6〜8か月が目安です。
UPF自身もAIMS(ISO/IEC 42001)の認証を取得しています。

混同しやすい3つのポイント

  • ガイドラインを作っても、AIMSの認証を取得したことにはなりません。AIMSの認証には、マネジメントシステムを構築して運用し、認証機関の審査を受ける必要があります。
  • AIMSを取得していなくても、社員のAI利用のルールは整えられます。「社員がAIを安全に使えるようにしたい」というご相談の多くは、AI利用ガイドラインで目的を果たせます。
  • 依頼先・費用・期間がまったく違います。UPFの場合、AI利用ガイドラインは15万円〜(税別)・最短2週間、AIMS取得支援は90万円〜(税別)・6〜8か月が目安です。

取引先のセキュリティチェックシートで「AIの利用について」と聞かれた場合も、まずは質問の意図を確かめることをおすすめします。
「社員のAI利用のルールがあるか」を尋ねているのか、「AIマネジメントシステムの第三者認証があるか」を尋ねているのかで、必要な対応はまったく変わります。

自社に必要なのはどちらか:判断の目安

次のような状況であれば、AI利用ガイドラインの整備を優先して考えます。

  • 社員が業務で生成AIを使っている、またはこれから使い始める
  • 取引先のセキュリティチェックで、AI利用のルールの有無を聞かれた
  • AIを活用した社内ツールを導入し、社員に使ってもらう予定がある

一方、次のような状況であれば、AIMS(ISO/IEC 42001)の取得を検討する価値があります。

  • AIを組み込んだ製品・サービスを開発・提供している
  • 取引先や入札の条件として、AIの管理体制について第三者の証明を求められている
  • AIの開発・提供の信頼性を、取引先への説明や差別化につなげたい

AIサービスを提供していて、社員も日常的にAIを使っている会社では、それぞれ別の目的のために両方を整えることもあります。
その場合も、「どちらかを作ればもう一方は不要」とは考えず、目的ごとに必要なものを判断することが大切です。

よくあるご質問

Q. AI利用ガイドラインを作れば、AIMSの認証を取得したことになりますか?

なりません。AIMSの認証は、ISO/IEC 42001にもとづくマネジメントシステムを構築・運用し、認証機関の審査を受けて取得するものです。AI利用ガイドラインは社内ルールであり、認証の仕組みはありません。

Q. AIを開発していない会社でも、AIMSは取得できますか?

ISO/IEC 42001は、AIシステムを開発・提供・利用する組織を対象としており、業種や規模の制約はありません。ただし、取得には相応の期間と負担がかかるため、取引先から求められているかなど、取得の目的を確認したうえで判断することをおすすめします。

Q. 費用と期間は、どのくらい違いますか?

UPFの場合、AI利用ガイドライン策定支援はスタンダード15万円〜(税別)・最短2週間、AIMS取得支援は90万円〜(税別)・6〜8か月が目安です。企業規模や適用範囲、審査機関の混雑状況によって期間に差が生じます。

Q. どちらが必要か分からない場合は、どうすればよいですか?

取引先から求められている内容や、社内でのAIの使い方を伺ったうえで、どちらが必要かを一緒に整理します。オンラインでの無料相談をご利用ください。

まとめ:名前は似ていても、目的も中身もまったく別のもの

AI利用ガイドラインは「社員がAIを使うときの社内ルール」、AIMS(ISO/IEC 42001)は「AIを組織として管理する仕組みと、その第三者認証」です。
目的も、つくるものも、費用も期間も、まったく異なります。

まずは、何のために、誰に対して必要なのかを確認してください。
社員のAI利用に備えるならAI利用ガイドライン、AIの管理体制を第三者に証明する必要があるならAIMS、というのが基本的な考え方です。

AI利用ガイドライン・AIMSのご相談は、UPFへ

UPFでは、AI利用ガイドラインの策定支援(スタンダード15万円〜・税別、最短2週間)と、AIMS(ISO/IEC 42001)の取得支援(90万円〜・税別、6〜8か月が目安)を、それぞれ別のサービスとして提供しています。いずれも全国対応です。どちらが必要か分からない段階でも、オンライン無料相談で整理のお手伝いをします。

▶ AI利用ガイドライン策定支援の詳細はこちら
▶ AIMS(ISO/IEC 42001)取得支援の詳細はこちら
お電話でのお問い合わせ:03-6661-0846(平日9:00〜18:00)

関連記事:

参考・確認元(いずれも2026年10月確認):
IEC「ISO/IEC 42001:2023」
一般社団法人情報マネジメントシステム認定センター(ISMS-AC)「AIMSとは」「JIS Q 42001の発行について」「AIMS認証機関の認定について」
個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等」

株式会社UPFについて(2026年10月1日時点)

株式会社UPFは、プライバシーマーク(Pマーク)・ISMS(ISO/IEC 27001)・AIMS(ISO/IEC 42001)・TISAXなどの認証の取得・運用支援と、セキュリティ監査、AI利用ガイドラインの策定支援を行う情報セキュリティの専門会社です。

  • 創業:2005年5月(認証取得支援は2009年から)
  • 支援実績:累計5,695社(うちプライバシーマーク4,261社、ISMS 1,199社)
  • 継続率:95%(2020〜2026年平均。初めてUPFを利用したお客様が、次回の更新もUPFに依頼した割合)
  • 体制:プライバシーマーク審査機関(JIPDEC)の現役審査員が在籍(自らがコンサルティングを担当する企業の審査は行いません)。年間2,000件を超える審査関連の情報が社内に集まります
  • 自社でも取得:プライバシーマーク、ISMS(ISO/IEC 27001)、ISO/IEC 27701
  • 拠点:東京(本社)・名古屋・福岡。全国の企業に対応
  • 数字の定義と根拠:UPFの支援実績・継続率などの数字の定義と根拠

この記事を書いた人

株式会社UPF

株式会社UPF

東京都中央区に本社を構える株式会社UPFです。 日本全国を対象にPマーク(プライバシーマーク)とISMS(ISO27001)の新規取得コンサルティング、取得後の運用支援事業を展開しております。 プライバシーマークについてのお問い合わせ・ご相談は→03-6661-0846セキュリティーコンサルティング事業部まで

同じテーマの記事はこちら

すべて見る