改正個人情報保護法のポイントは? Pマークにおける注意点は? その2

【2026年10月時点の注記】
本記事は2017年6月の公開時点の情報をもとにしています。個人情報保護法はその後も改正が行われており、2026年7月に公布された改正の内容は「【2026年7月公布】改正個人情報保護法で何が変わるか Pマーク運用に効く5つの論点」で解説しています。
前回の記事では改正個人情報保護法のポイントとして個人情報の定義が明確になったことや対象となる事業者の範囲が広がったことなどを考察しました。前回の記事に続き、改正個人情報保護法の主なポイントやプライバシーマーク(Pマーク)取得・更新における注意点を説明します。
この記事のポイント
- 改正個人情報保護法には、新たに「匿名加工情報」という概念が登場した
- 個人情報の第三者提供にかかわる規制が強化され、提供する側にも提供を受ける側にも記録の作成・確認と一定期間の保存が求められる
- 外国にある第三者への個人情報の提供に関する規定が新設された
匿名加工情報によるデータ活用の促進
改正された個人情報保護法には新たに「匿名加工情報」という概念が登場しています。
匿名加工情報とは「特定の個人を識別することができないように個人情報を加工して得られる個人に関する情報であって、当該個人情報を復元することができないようにしたもの」をいいます。たとえば次のようなものが「匿名加工情報」に当たるでしょう。
- 個人情報から個人を特定できる項目の情報を削除したもの
- 統計で用いるために生年月日を“年代”に置き換えたりしたもの
現代は情報技術の急速な発展により膨大な量の個人情報を収集・分析してサービスの改善に役立てることのできる、いわゆるビッグデータ時代です。もちろんこのようなマーケティング手法を駆使している事業者の中にはプライバシーマーク(Pマーク)取得会社も多く存在します。
今回の改正で匿名加工情報という概念が導入されたのはそのような社会的背景を考慮した結果と言えるでしょう。
個人情報の第三者提供にかかわる規制が強化
個人情報の情報漏えいの事故が後を絶ちません。このような事態を受けて、改正個人情報保護法では個人情報の第三者提供にかかわる規制が強化されました。
プライバシーマーク(Pマーク)(Pマーク)取得会社にしてみれば聞き慣れた言葉ですが、「第三者提供」とは個人情報を取り扱う事業者または本人以外のだれかに渡すことをいいます。
第三者提供の際に本人の同意を得るべきことはもちろんですが、それ以外にも以下のような規制がかかることとなりました。
| 立場 | 規制の内容 |
|---|---|
| 提供する側 | 提供した年月日や相手方などに関する記録を作成し、その記録を一定期間保存しなければなりません。 |
| 提供を受ける側 | 提供者の情報、提供者がその個人情報を取得した経緯を確認し、確認した事項を記録し、それを一定期間保存することが義務化されます。 |
これらの規制はすべて個人情報の不正な流通や流用を阻止することを目的としています。
グローバル化への対応
国境さえも超えて個人情報がやり取りされる近年の実態に鑑み、改正個人情報保護法には外国にある第三者への個人情報の提供に関する規定が新設されました。
国内にとどまらずサービスを展開しているプライバシーマーク(Pマーク)取得会社などは今回の改正に合わせて社内の運用手順を更新する必要があるでしょう。
まとめ
すでに全面施行されているとはいえ改正個人情報保護法についてはまだ具体的な定義や運用が明確に示されていない部分もあります。さらに個人情報保護法本体に加えて各種のガイドラインも公表されています。
プライバシーマーク(Pマーク)をすでに取得している会社やこれからプライバシーマーク(Pマーク)を取得しようとしている会社においては、引き続き今回の改正に関連した情報の収集に努めて個人情報の活用と保護に関する方針を立てていくことが重要です。
この記事のまとめ
- 改正個人情報保護法は全面施行されているが、具体的な定義や運用が明確に示されていない部分もある
- 個人情報保護法本体に加えて、各種のガイドラインも公表されている
- Pマークを取得している会社・取得しようとしている会社は、引き続き今回の改正に関連した情報の収集に努め、個人情報の活用と保護に関する方針を立てていくことが重要
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株式会社UPFについて(2026年10月1日時点)
株式会社UPFは、プライバシーマーク(Pマーク)・ISMS(ISO/IEC 27001)・AIMS(ISO/IEC 42001)・TISAXなどの認証の取得・運用支援と、セキュリティ監査、AI利用ガイドラインの策定支援を行う情報セキュリティの専門会社です。
- 創業:2005年5月(認証取得支援は2009年から)
- 支援実績:累計5,695社(うちプライバシーマーク4,261社、ISMS 1,199社)
- 継続率:95%(2020〜2026年平均。初めてUPFを利用したお客様が、次回の更新もUPFに依頼した割合)
- 体制:プライバシーマーク審査機関(JIPDEC)の現役審査員が在籍(自らがコンサルティングを担当する企業の審査は行いません)。年間2,000件を超える審査関連の情報が社内に集まります
- 自社でも取得:プライバシーマーク、ISMS(ISO/IEC 27001)、ISO/IEC 27701
- 拠点:東京(本社)・名古屋・福岡。全国の企業に対応
- 数字の定義と根拠:UPFの支援実績・継続率などの数字の定義と根拠
この記事を書いた人
株式会社UPF
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