6つのポイントを押さえて安全なパスワードを作ろう その1【Pマーク取得の基礎知識】

【2026年10月時点の注記】
本記事は2017年3月の公開時点の情報をもとにしています。制度・料金・統計などは、公開後に変更されている場合があります。最新の情報は無料相談でご確認ください。
気をつけていないとコンピュータ上の個人情報はすぐに不正アクセスや漏えいの危険にさらされてしまいます。プライバシーマーク(Pマーク)取得会社だからと言って油断するわけにはいきません。基本的に会社の事業で取り扱う個人情報を保存したファイルやシステムにはパスワードをかけ、部外者が簡単に見たり利用したりすることができないよう保護策を設けておくべきです。
とはいえパスワードをかけているからといって絶対に安心というわけではありません。パスワードが本当に安全で破られにくいものかどうかは、パスワードとしてどんな文字をどのように使うかによって変わってきます。
皆さんの会社ではどんなパスワードを使っていますか? 面倒だからと言って何も考えずに単純なパスワードを使用したりしていませんか? 以降の2つの記事でご紹介する6つのポイントを押さえてセキュリティ的に頑丈なパスワードを使用するようお勧めします。
8文字以上に設定する
8文字あればまったく心配ないということではないのですが、一般的には最低でも8文字は必要で、可能なら14文字以上のパスワードを設定するよう勧められています。
パスワードを解析する技術は日々進化していますので、いずれは8文字のパスワードも安全ではないと言われるようになるでしょう。それくらい短いパスワードというのはセキュリティ的にも危険であるということを覚えておくべきです。
いずれにせよ、業務で使うパスワードを最低何文字にするかは各プライバシーマーク(Pマーク)取得会社が社内ルールとして決めておくのが適切です。
数字だけの文字列やアルファベットだけの文字列にはしない
同じ8文字でも、数字だけの8文字とそこにアルファベットが含まれているのでは破られるまでの時間が全然違います。パスワードには原則として2つ以上の文字の種類を含めるようにしましょう。数字とアルファベットを組み合わせるとか、さらに記号を加えるとか、ということです。
もちろんシステムによってはパスワードを作る際に使える文字の種類が限られている場合もありますから、システムの制限内でできるだけ2つ以上の文字の種類を使用するようにすべきです。間違っても「rrr…」などのような同じ文字の連続をパスワードに設定してはいけません。
覚えやすい文字列にする
覚えにくい文字列そのものはセキュリティ的にも安全なのですが、覚えにくい分使用する人が何かにメモしてしまうなどの別のリスクが発生します。そのメモを見られて不正にログインされることもあるということです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
次回の記事でも安全なパスワードを設定するためのポイントをご紹介していきます。
この記事のまとめ
- 一般的には最低でも8文字は必要で、可能なら14文字以上のパスワードを設定するよう勧められている
- パスワードには原則として2つ以上の文字の種類(数字とアルファベット、さらに記号など)を含め、同じ文字の連続は設定しない
- 覚えにくい文字列はメモされるリスクがあるため、覚えやすい文字列にする
★こちらの記事もおすすめです!
→【シャレにならない新ルール(EUの個人情報保護)【GDPRでISMS取得も有効な対策】】
株式会社UPFについて(2026年10月1日時点)
株式会社UPFは、プライバシーマーク(Pマーク)・ISMS(ISO/IEC 27001)・AIMS(ISO/IEC 42001)・TISAXなどの認証の取得・運用支援と、セキュリティ監査、AI利用ガイドラインの策定支援を行う情報セキュリティの専門会社です。
- 創業:2005年5月(認証取得支援は2009年から)
- 支援実績:累計5,695社(うちプライバシーマーク4,261社、ISMS 1,199社)
- 継続率:95%(2020〜2026年平均。初めてUPFを利用したお客様が、次回の更新もUPFに依頼した割合)
- 体制:プライバシーマーク審査機関(JIPDEC)の現役審査員が在籍(自らがコンサルティングを担当する企業の審査は行いません)。年間2,000件を超える審査関連の情報が社内に集まります
- 自社でも取得:プライバシーマーク、ISMS(ISO/IEC 27001)、ISO/IEC 27701
- 拠点:東京(本社)・名古屋・福岡。全国の企業に対応
- 数字の定義と根拠:UPFの支援実績・継続率などの数字の定義と根拠
この記事を書いた人
株式会社UPF
同じテーマの記事はこちら
「破られる前提」で備える時代へ——PHPの深刻な脆弱性(php2shell)とAI時代のサイバー攻撃について、私が考えたこと
2026年10月、サーバー側の言語が判明しているWebサイトの約7割で使われるPHPに、認証なしで外部からコードを実行され得る深刻な脆弱性(php2shell、CVSS 9.2)が公表され、国内外でサイト停止が相次ぎました。10年以上潜んでいた穴の攻撃経路をAIが突き止めた今回の件から、企業が「破られる前提」で備えたいことを、情報セキュリティの支援会社の代表として考えます。 […]
「預かる側」が問われている——委託先経由の漏えいが相次ぐなか、受託企業がいま整えておきたい5つのこと
日本経済新聞が随時更新している個人情報漏えいの公表企業一覧(2026年10月20日更新時点の78本)を見出しで確認すると、委託先・外部サービスなど、自社の外にある事業者の関与が示されたものが22本ありました。一つの攻撃が多数の公表につながる「連鎖」を踏まえ、取引先から個人データを預かる受託企業がいま整えておきたい5つのことを、個人情報保護委員会の資料をもとに整理します。 […]
「入らせない」——侵入経路の約5割はVPN機器。不正アクセスを防ぐために、いま優先する5つの対策
2026年上半期のランサムウェア被害報告は123件で半期として最多、被害組織の約6割は中小企業、侵入経路の約5割はVPN機器(警察庁)。個人情報保護委員会と警察庁の資料をもとに、不正アクセスを防ぐためにいま優先する5つの対策をまとめた、連載の最終回です。 […]
「退会しても、情報は残っている」——相次ぐ個人情報漏えいに、利用者・経営者・支援会社の3つの立場から私が考えたこと
タイムズカー、スカイチケット、ブックオフ、デジタル庁と、大規模な個人情報漏えいの発表が相次いでいます。退会しても情報が残っていることがある現実を踏まえ、利用者・経営者・Pマーク/ISMSの支援会社という3つの立場から、いまできる備えをUPF代表の仲手川が考えます。 […]
「間違えて渡さない」——件数で最多の漏えい、誤送付・誤交付を「注意」ではなく「仕組み」で減らす
個人情報保護委員会に報告された漏えい等事案の76.9%は紙媒体のみ。件数で見るといまも最多の誤送付・誤交付を、人の注意ではなく「止まる・間違えにくい・広がらない・報告される」の4つの仕組みで減らす方法を、個人情報保護委員会の資料をもとにまとめたコラムです。 […]