要配慮個人情報

【2026年10月時点の注記】
本記事は2017年1月に「機微な個人情報」として公開したものを、2026年10月に、現在の個人情報保護法で使われている「要配慮個人情報」の解説として全面的に見直しました。JIS Q 15001:2006で使われていた「機微な個人情報」については、「機微な個人情報」の記事で解説しています。
要配慮個人情報とは(要点)
- 要配慮個人情報とは、本人の人種、信条、社会的身分、病歴、犯罪の経歴、犯罪により害を被った事実などを含む個人情報で、不当な差別や偏見などが生じないよう、取り扱いに特に配慮が必要なもの(個人情報保護法第2条第3項)
- 取得するときは、法令に基づく場合などの例外を除き、あらかじめ本人の同意が必要。オプトアウトによる第三者提供も認められていない
- 要配慮個人情報を含む個人データの漏えいなどが発生した場合(そのおそれがある場合を含む)は、件数にかかわらず個人情報保護委員会への報告と本人への通知が必要
要配慮個人情報とは
要配慮個人情報は、2017年5月に全面施行された改正個人情報保護法で新しく設けられた区分です。
本人に対する不当な差別や偏見その他の不利益が生じないよう、取り扱いに特に配慮が必要な個人情報として定められています。
法律では、本人の人種、信条、社会的身分、病歴、犯罪の経歴、犯罪により害を被った事実が含まれる個人情報のほか、政令で定める次のような記述などが含まれる個人情報が、要配慮個人情報にあたります。
- 身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む)などの障害があること
- 医師などによる健康診断などの結果
- 健康診断などの結果に基づき、または病気やけがなどを理由として、医師などによる指導、診療、調剤が行われたこと
- 本人を被疑者または被告人として、逮捕、捜索、差押えなどの刑事事件に関する手続が行われたこと
- 本人を少年法の対象となる少年などとして、少年の保護事件に関する手続が行われたこと
一方で、宗教に関する書籍の購入履歴のように、要配慮個人情報にあたる内容を推測させるにとどまる情報は、要配慮個人情報には含まれないとされています。
要配慮個人情報のお役立ち情報
要配慮個人情報には、通常の個人情報よりも厳しいルールが定められています。
実務で押さえておきたいのは、次の3点です。
| 場面 | ルール |
|---|---|
| 取得するとき | 法令に基づく場合や、人の生命・身体・財産の保護のために必要で本人の同意を得ることが難しい場合などの例外を除き、あらかじめ本人の同意を得る必要があります。 |
| 第三者に提供するとき | 本人の同意なく提供できる「オプトアウト」の方式は認められていません。 |
| 漏えいなどが起きたとき | 要配慮個人情報を含む個人データの漏えい・滅失・毀損が発生した場合(そのおそれがある場合を含む)は、高度な暗号化などの措置が講じられている場合を除き、件数にかかわらず個人情報保護委員会への報告と本人への通知が必要です(2022年4月施行の改正から)。 |
要配慮個人情報は、特別な業種だけのものではありません。
従業員の健康診断の結果や、休職の理由としての病歴など、人事・労務の場面ではどの会社でも日常的に扱っています。
取り扱う担当者やアクセスできる範囲を必要最小限に絞り、保管場所や持ち出しのルールを決めておくことが大切です。
プライバシーマーク(Pマーク)の基準であるJIS Q 15001でも、2006年版では「特定の機微な個人情報」として、取得・利用・提供が原則として禁止されていました。
現在のPマークの審査でも、要配慮個人情報は特に慎重な取り扱いが求められる情報として確認されます。
株式会社UPFについて(2026年10月1日時点)
株式会社UPFは、プライバシーマーク(Pマーク)・ISMS(ISO/IEC 27001)・AIMS(ISO/IEC 42001)・TISAXなどの認証の取得・運用支援と、セキュリティ監査、AI利用ガイドラインの策定支援を行う情報セキュリティの専門会社です。
- 創業:2005年5月(認証取得支援は2009年から)
- 支援実績:累計5,695社(うちプライバシーマーク4,261社、ISMS 1,199社)
- 継続率:95%(2020〜2026年平均。初めてUPFを利用したお客様が、次回の更新もUPFに依頼した割合)
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- 数字の定義と根拠:UPFの支援実績・継続率などの数字の定義と根拠
この記事を書いた人
株式会社UPF
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