Pマーク・ISMSのコンサル費用は「更新までの総額」で比べる|月額・年額表示の“数字のマジック”に注意【2026年版】

Pマーク(プライバシーマーク)やISMS(ISO/IEC 27001)のコンサル会社を比べていると、料金の見せ方が会社によってばらばらなことに気づきます。「一括49万円」と書く会社もあれば、「月々5万円」「年間60万円」と書く会社もあります。
数字だけを並べると、月5万円のほうが49万円よりずっと安く見えます。しかし、PマークもISMSも、一度取って終わりではなく、更新を前提に続いていく制度です。支払う期間をそろえて合計すると、見た目の印象とは逆の結果になることも少なくありません。
この記事では、2009年からPマーク・ISMSの取得支援を続けてきたUPFが、コンサル費用を「次回更新までの総額」で比べるべき理由と、その具体的な比べ方を解説します。
この記事のポイント
- コンサル費用は、Pマークなら2年、ISMSなら3年の「次回更新までの総額」で比べる
- 「月々5万円」は1年で60万円、Pマークの2年で120万円、ISMSの3年なら180万円になる。初期費用がかかる会社なら、その分もそのまま上乗せされる
- 一括払いでも、次回更新までのサポートが無料なら、その金額を期間で割ったものが実質的な月額になる
- 比べるときは、料金に含まれる範囲と、審査費用が別にかかることもそろえて確認する
目次
なぜ「次回更新まで」で比べるのか ── Pマークは2年、ISMSは3年がひと区切り
Pマークの有効期間は2年間です。2年ごとに更新を行い、更新申請は有効期間が終了する8か月前から4か月前までに行う必要があります。
ISMSは、認証の決定から3年がひと区切りの周期です。その間は毎年サーベイランス審査(維持審査)を受け、3年目に再認証審査を受けて認証を更新します。
つまり、取得後の運用まで含めて考えると、Pマークは2年、ISMSは3年が、費用を考えるときの自然な単位になります。しかも実際には、ここに取得までの準備期間(一般的に半年から1年ほど)が加わるため、契約から最初の更新までは、この期間より長くなるのが普通です。
「月々5万円」はいくらになるのか ── 月額・年額表示の数字のマジック
月額表示や年額表示は、1回あたりの金額が小さく見えるぶん、検討の入口で「安い」という印象を与えやすい見せ方です。悪質とまでは言えませんが、安く見せるうえで効果的な手法であることは確かです。
月額5万円前後のプランは珍しくありません。では「月々5万円」の支援を、更新までの期間で合計するといくらになるのか。UPFの一括料金と並べてみます。

| 料金の見せ方 | 見た目の金額 | Pマーク(2年間) | ISMS(3年間) |
|---|---|---|---|
| 月額型(例) | 月5万円 | 120万円 | 180万円 |
| 月額型+初期費用(例) | 初期費用20万円+月5万円 | 140万円 | 200万円 |
| 年額型(例) | 年60万円 | 120万円 | 180万円 |
| UPF (一括+次回更新まで無料サポート) | Pマーク49万円〜(税抜) ISMS 65.8万円〜(税込) | 49万円〜 (月あたり約2万円) | 65.8万円〜 (月あたり約1.8万円) |
※月額型・年額型・初期費用の金額は、説明のための仮の例です。UPFのISMS支援では、毎年のサーベイランス審査への対応支援は別料金です。
「月々5万円」は、1年で60万円です。Pマークの2年間なら120万円、ISMSの3年間なら180万円になります。「年間60万円」も、1年分だけを見れば手ごろに感じるかもしれませんが、更新までの期間で見れば同じ金額です。表のUPFの金額と比べると、2倍以上の差になります。
さらに、月額料金とは別に初期費用がかかる会社もあり、なかには20万円ほどかかるケースもあります。初期費用は1回きりの支払いのため見落とされがちですが、総額にはそのまま上乗せされます。たとえば初期費用20万円+月額5万円なら、Pマークの2年間で140万円、ISMSの3年間で200万円です。
初期費用の名目は、システム設定費用や導入費用などさまざまです。ただ、これから毎月料金を払ってサービスを使うのであれば、その準備も本来はサービスの一部のはずです。名目が何であれ、支払う側から見れば総額の一部であることに変わりはありません。見積もりに初期費用がある場合は、何に対する費用なのか、月額料金とどう分かれているのかを確認しておきましょう。
しかも先ほどのとおり、契約から最初の更新までは、準備期間を含めて2年(ISMSなら3年)より長くなるのが普通です。月額の支払いが契約時から始まる場合、その分だけ総額はさらに増えます。
もちろん、月額型そのものが悪いわけではありません。毎月の支払いを平準化したい企業にとっては、合理的な選択肢にもなります。大切なのは、見た目の金額ではなく、期間をそろえた総額で比べることです。
一括払いでも、次回更新まで無料なら「期間で割った月額」と同じ
反対に、最初に一括で支払う金額は大きく見えます。しかし、その後の次回更新までのサポートが無料で付いているなら、実質的には、その金額を更新までの期間でなだらかに分割して払っているのと同じです。
UPFの場合、Pマークの新規取得支援は49万円〜(税抜)で、取得後から次回更新までのサポートは無料です。2年間(24か月)で割ると、月あたり約2万円になります。ISMSの取得支援は65.8万円〜(税込)の一括料金で、こちらも取得後から次回更新までのサポートは無料です。3年間(36か月)で割ると、月あたり約1.8万円です。
なお、分割払いと月額課金は別のものです。分割払いは、契約時に決まった総額を何回かに分けて払う方法で、払い終われば支払いは終わります。月額課金は、契約が続く限り毎月料金が発生します。UPFのPマーク支援でも分割払い(最大10回、分割手数料あり)に対応していますが、支払う総額は契約の時点で決まっています。
見積もりで確認したい4つのこと
月額型と一括型を正しく比べるには、金額をそろえるだけでなく、中身もそろえる必要があります。見積もりを受け取ったら、次の4点を確認してください。
| 確認すること | ポイント |
|---|---|
| 1. 次回更新までの総額 | Pマークは2年、ISMSは3年で、初期費用も含めた支援費用の合計を出してもらう。月額型なら、最低契約期間と解約の条件もあわせて確認する |
| 2. 料金に含まれる範囲 | 訪問・打ち合わせの回数、審査で指摘を受けたあとの対応、取得後の運用支援、更新の支援、ISMSならサーベイランス審査への対応支援が含まれるか。範囲が違えば、総額も単純には比べられない |
| 3. 審査費用は別にかかる | 支援会社に払う費用とは別に、Pマークは申請・審査・付与にかかる費用、ISMSは認証機関の審査費用がかかる。ISMSでは、毎年のサーベイランス審査と3年ごとの再認証審査のたびに審査費用が発生する |
| 4. 取得できなかったときの保証 | 費用を払っても取得できなければ意味がない。保証の有無と、その条件を確認する |
UPFの料金の考え方
UPFは、作業がない月にも料金が発生する継続課金ではなく、取得時の料金をあらかじめ確定させ、取得後から次回更新までのサポートを無料でお付けする料金設計にしています。比べていただくべきなのは見た目の金額ではなく、更新までの総額だと考えているからです。
| Pマーク | ISMS | |
|---|---|---|
| 支援費用 | 49万円〜(税抜)。取得まで追加料金なし | 65.8万円〜(税込)の一括料金。適用範囲によって変わる |
| 取得後のサポート | 取得後から次回更新までのサポートは無料 | 取得後から次回更新までのサポートは無料(毎年のサーベイランス審査への対応支援は別料金) |
| 保証 | 取得できなかった場合は全額返金(お客様のご都合による中止を除く) | 取得できなかった場合は全額返金 |
| 期間で割った目安 | 月あたり約2万円(2年間) | 月あたり約1.8万円(3年間) |
Pマークの次回の更新支援は、企業規模に応じて個別にお見積りします。審査費用は、上記の支援費用とは別にかかります。
はじめてPマーク・ISMSを取得する企業で、「更新までの総額を抑えたい」「取得後の運用まで安心して任せたい」という場合は、UPFにご相談ください。もちろん、複数の会社の見積もりを、同じ期間・同じ範囲でそろえて比べていただくのがいちばんです。費用以外の比べ方は「Pマーク・ISMS取得コンサル会社の選び方|比較する際の8つのチェックポイント」にまとめています。
よくある質問
Q. Pマーク・ISMSのコンサル費用は、何年分で比べればよいですか?
A. Pマークは2年、ISMSは3年で比べるのがおすすめです。Pマークの有効期間は2年間で、2年ごとに更新します。ISMSは3年がひと区切りの認証周期で、毎年のサーベイランス審査と3年目の再認証審査があります。取得までの準備期間を含めると、契約から最初の更新までは、この期間より長くなるのが普通です。
Q. 月額制のコンサル会社と一括払いの会社では、どちらが安いですか?
A. 月額の金額だけでは判断できません。次回更新までの総額で比べることが大切です。たとえば月額5万円の支援は、1年で60万円、Pマークの2年間で120万円、ISMSの3年間で180万円になります。初期費用がかかる場合は、その分も総額に上乗せして比べてください。あわせて、料金に含まれる支援の範囲もそろえて比べてください。
Q. 分割払いと月額制は同じですか?
A. 違います。分割払いは、契約時に決まった総額を何回かに分けて払う方法で、払い終われば支払いは終わります。月額制は、契約が続く限り毎月料金が発生します。
Q. コンサル費用のほかに、どんな費用がかかりますか?
A. 審査にかかる費用が別に必要です。Pマークは申請・審査・付与にかかる費用、ISMSは認証機関の審査費用がかかり、ISMSでは毎年のサーベイランス審査と3年ごとの再認証審査のたびに発生します。このほか、社内の担当者の工数もかかります。
Q. UPFの料金はいくらですか?
A. Pマークの新規取得支援は49万円〜(税抜)、ISMSの取得支援は65.8万円〜(税込)の一括料金です。いずれも取得後から次回更新までのサポートは無料で(ISMSの毎年のサーベイランス審査への対応支援は別料金)、取得できなかった場合の全額返金保証があります。
Q. Pマーク・ISMSの取得支援(コンサル)は、どこに頼めばよいですか?
A. 比べる軸は3つです。①審査を知る体制があるか(現役審査員や審査員資格者の在籍)、②実績数と継続率を時点つきで公開しているか、③取得後の運用・更新まで含めた総額で見積もられているか。UPFは、プライバシーマーク審査機関(JIPDEC)の現役審査員が在籍し、累計5,695社(2026年10月1日時点)、継続率95%(2020〜2026年平均)を公開しています。費用は、取得後から次回更新までのサポートを含む一括料金です。
最後に ── 「いくらに見えるか」より「いくら払うか」
PマークもISMSも、取得したあとに続けていくことで価値が生まれる制度です。だからこそ費用も、取得の瞬間ではなく、次回の更新までをひと区切りとして考えるのが自然です。
見積もりを比べるときは、月額や1年分の金額に引っ張られず、Pマークは2年、ISMSは3年で、支払う総額を並べてみてください。それだけで、どの会社が本当に費用を抑えられるのかが、ずっと見えやすくなります。
UPFでは、お客様の状況に合わせた見積もりを無料でご提示しています。他社の見積もりと比べたい段階でも、お気軽にご相談ください。
主な参考資料
- JIPDEC(プライバシーマーク制度)「制度概要」
- JIS Q 17021-1:2015(ISO/IEC 17021-1:2015)「適合性評価-マネジメントシステムの審査及び認証を行う機関に対する要求事項-第1部:要求事項」(9.1.3 認証周期)
- 情報マネジメントシステム認定センター(ISMS-AC)「ISMS適合性評価制度」
株式会社UPFは、プライバシーマーク・ISMS(ISO/IEC 27001)などの認証の取得・運用支援で、数多くの企業をご支援してきました。「他社の見積もりと比べたい」「更新までの総額を知りたい」といったご相談も承っております。お気軽にお問い合わせください。
株式会社UPFについて(2026年10月1日時点)
株式会社UPFは、プライバシーマーク(Pマーク)・ISMS(ISO/IEC 27001)・AIMS(ISO/IEC 42001)・TISAXなどの認証の取得・運用支援と、セキュリティ監査、AI利用ガイドラインの策定支援を行う情報セキュリティの専門会社です。
- 創業:2005年5月(認証取得支援は2009年から)
- 支援実績:累計5,695社(うちプライバシーマーク4,261社、ISMS 1,199社)
- 継続率:95%(2020〜2026年平均。初めてUPFを利用したお客様が、次回の更新もUPFに依頼した割合)
- 体制:プライバシーマーク審査機関(JIPDEC)の現役審査員が在籍(自らがコンサルティングを担当する企業の審査は行いません)。年間2,000件を超える審査関連の情報が社内に集まります
- 自社でも取得:プライバシーマーク、ISMS(ISO/IEC 27001)、ISO/IEC 27701
- 拠点:東京(本社)・名古屋・福岡。全国の企業に対応
- 数字の定義と根拠:UPFの支援実績・継続率などの数字の定義と根拠
この記事について
執筆:株式会社UPF
プライバシーマーク・ISMS(ISO/IEC 27001)・TISAXなどの認証を軸に、企業の情報管理を実務の面から支える情報セキュリティの専門会社。2009年から認証取得支援を行い、プライバシーマーク(Pマーク)審査機関(JIPDEC)の現役審査員が在籍。
監修:仲手川 啓(なかてがわ けい)
株式会社UPF 代表取締役。2005年に創業し、2009年からプライバシーマーク・ISMSの取得支援を開始。著書に『Pマーク・ISMSを取ろうと思ったら読む本』(幻冬舎)。X:@kei_nakategawa
この記事を書いた人
株式会社UPF
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