プライバシーマーク(Pマーク)とISMSの両方の有効点
【2026年10月時点の注記】
本記事は2016年7月の公開時点の情報をもとにしています。ISO/IEC 27001は2022年に改訂され、2013年版からの移行期限は2025年10月31日で終了しています。最新の取得の流れは「ISMS(ISO/IEC 27001)認証取得の完全ガイド」で解説しています。
プライバシーマーク(Pマーク)とは、個人の情報を適切に保護しているとみなされる事業者に対して付与される認証マークで、一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)の書類審査や現地審査に合格した事業者しか使用を認められていません。プライバシーマーク(Pマーク)の有効期間は2年間で、年1回の内部監査と従業者の個人情報保護教育を毎年続けつつ2年ごとの更新審査に合格することでプライバシーマーク(Pマーク)を使い続けることができます。
プライバシーマーク(Pマーク)の有効点は一般消費者に個人情報の漏洩がしにくい企業であることをアピールできる点です。
一方、ISMSとは国際標準規格ISOを元に社内外で技術情報や機密情報を適切に保護し、取得する上で必要になってくる管理策が133個に合格した事業者に対して付与される認証マークです。
毎年の内部監査を続けつつ3年毎の審査に合格することで使い続けることができます。
ISMSの有効点は次のとおりです。
- 取引先からの信用の獲得
- 一定のセキュリティ管理を維持することでの社員のモラル向上と情報セキュリティへのリスク低減
- 行政機関の入札条件において優遇される場合があること
個人情報と技術や機密情報を比べてプライバシーマーク(Pマーク)の上位認証がISMSだという誤解をされがちですが、対象となる情報も審査の仕組みも有効点も違うため、どちらかを取った方が良いという比較はできません。
プライバシーマーク(Pマーク)もISMSも審査に合格した後に取得を維持していくのが大変な認証マークですが、プライバシーマーク(Pマーク)についてはマイナンバー制度の認知とともにプライバシーマーク(Pマーク)取得支援サービスの相談を請け負うコンサルティング会社も増えてきており、第二地方銀行や警備会社がプライバシーマーク(Pマーク)取得支援サービスを行っていることもあります。
よくある質問(FAQ)
Q. ISMSを取得することにはどのような有効点がありますか?
A. 取引先からの信用獲得や、セキュリティ管理を維持することによる社員のモラル向上、情報セキュリティリスクの低減、行政機関の入札条件での優遇などが挙げられています。
Q. プライバシーマーク(Pマーク)はISMSより下位の認証なのでしょうか?
A. 対象となる情報も審査の仕組みも有効点も異なるため、どちらが上位・下位ということはなく、単純に比較できるものではないとされています。
この記事を書いた人
株式会社UPF
同じテーマの記事はこちら
AIMS(ISO/IEC 42001)とPマーク・ISMSの違い|既存認証があると何が短縮できるのか
AIMS(ISO/IEC 42001)はPマーク・ISMSと何が違うのか。既存認証を持つ企業が流用できる7割と、新しく作る必要のある3割を実務の視点で整理します。 […]
SCS評価制度とは?経営者が今、押さえておくべき要点
経済産業省とIPAが進める「SCS評価制度」は、企業のセキュリティ対策レベルを★で可視化する新しい仕組みです。取得自体は任意ですが、実際には取引先からの要請が引き金になります。取引 […]
令和8年改正個人情報保護法、企業は何を準備すべきか-実務コンサルタントの視点
2026年7月10日、個人情報の保護に関する法律等の一部を改正する法律案が参議院本会議で可決・成立しました。 施行は公布から2年以内で政令により定められる見通しですが、プライバシー […]
プライバシーマークの審査料金が2026年10月から改定に|値上げの背景と取得・更新企業が今すべきこと
【2026年10月1日時点の情報】 本記事で解説している料金改定は、2026年10月1日(木)の申請分から適用されています。10月1日以降に新規・更新の申請を行う場合は、改定後の料 […]
夏休み目前♪長期休暇前後にやっておきたいPマーク、ISMS担当者のセキュリティ対策とは
長期休暇のシーズンが近づくと、情報システム担当者にとって気になるのがセキュリティ対策です。 お盆休みや年末年始など、まとまった休みの期間は担当者自身も休暇を取ることが多く、社内シス […]