シュレッダーの使用とPマーク
ほとんどの会社では紙媒体の書類を廃棄する方法の一つとしてシュレッダーにかけるという方法がとられています。
個人情報が記載された書類をぐしゃぐしゃに丸めてゴミ箱に捨てるだけというやり方が論外なのは言うまでもありませんが、シュレッダーがあればセキュリティ上まったく問題ないかというと、必ずしもそうでもありません。
シュレッダーを使うときの注意
もちろんシュレッダーを使うことでプライバシーマーク(Pマーク)取得会社として個人情報保護のレベルを高めることができることも確かです。大切なのは、シュレッダーにも種類があり、セキュリティ性の高いものを使用する必要があるということをプライバシーマーク(Pマーク)取得会社が認識することです。
まずはシュレッダーの裁断方法に注目しましょう。大きく分けて2つの裁断方法があります。
ストレートカットとクロスカット
2つの裁断方法とはストレートカット方式とクロスカット方式です。
ストレートカットとは紙をもっぱら縦方向に細断する方式で、最もシンプルなカット方法です。カットする幅はシュレッダーによって6mm、8mmというように決まっているようですが、いずれにしても通常は安価で購入でき、耐久性もよく、そして細断のスピードや量においても使用しやすい傾向があります。ストレートカット方式のシュレッダーを使っているプライバシーマーク(Pマーク)取得会社もあるのではないでしょうか。
クロスカットとはストレートカット方式に所々横方向に細断する機能を加えたものです。またそれ以上に横方向のカットを増やして書類を完全に紙吹雪状に刻んでしまうものをマイクロカットと呼んだりもします。当然ストレートカットよりは機密性が高いため、プライバシーマーク(Pマーク)取得会社の中には一貫してクロスカット方式のシュレッダーを使用しているところもあるでしょう。
シュレッダーの細断サイズの規格について
細かく細断できる機種を購入するに越したことはありませんが、予算の問題でそれが難しいという場合もあります。シュレッダーの細断のサイズには何らかの規格があるのでしょうか。
実はドイツ規格協会が制定しているDIN66399という世界的にも通用している工業規格があるのですが、このDIN66399においてシュレッダーの細断サイズのセキュリティレベルが7段階で定められています。そして「面積10ミリ平米以下かつ幅1mm以下」というセキュリティレベル6以上が復元不可能とされています。
この点、日本国内ではまだ明確化された規格がなく、プライバシーマーク(Pマーク)取得会社においても“識別不能なレベルで細断する”などあいまいなシュレッダー使用の基準しか定められていない場合があり、個人情報保護の点ではいまだ課題の残る状況となっています。
まとめ
プライバシーマーク(Pマーク)取得会社としてシュレッダーを購入する場合は以上の点を踏まえて検討するのがよいでしょう。
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