Pマークって日本だけ?【Pマーク取得の基礎知識】

【2026年10月時点の注記】
本記事は2017年6月の公開時点の情報をもとにしています。JIS Q 15001は2023年に改正され、プライバシーマークでは2024年10月1日から「構築・運用指針【JIS Q 15001:2023準拠】」に基づく申請受付が始まっています。制度・料金・統計などは、公開後に変更されている場合があります。最新の情報は無料相談でご確認ください。
プライバシーマーク(Pマーク)は日本独自のものでしょうか? それとも海外でも通用するのでしょうか? とりわけ日本国外で事業を展開している会社にとってこの点は非常に重要ですし、それによってプライバシーマーク(Pマーク)を取得するかどうかを検討するという場合もあるでしょう。
この記事のポイント
- Pマークは「国内に活動拠点を持つ事業者」を対象に付与されるもので、海外に拠点を持つ事業者は対象外
- Pマーク取得制度は、JIS Q 15001という日本工業規格にのみ準拠しており、国際標準化されていない
- Pマークには相互承認団体(同様の認証制度を持つ国外の団体)が存在し、記事公開時点では韓国に韓国情報通信産業協会がある
Pマークは日本の事業者を対象とした制度
プライバシーマーク(Pマーク)取得制度の運用機関であるJIPDECが公開しているサイトを見ますと、以下のとおりプライバシーマーク(Pマーク)は「国内に活動拠点を持つ事業者」を対象に付与されるものであることが確認できます。
したがってプライバシーマーク(Pマーク)を取得できるのは日本に拠点を持つ事業者であって、海外に拠点を持つ事業者は対象外ということになります。
Pマークは日本工業規格に準拠
プライバシーマーク(Pマーク)は日本工業規格に準拠した制度であることを念頭に置かなければなりません。「日本工業規格」とは工業製品の品質や安全性を確保するために日本国内で定められた標準のことで、“JIS規格”と呼ばれたりもします。
品質マネジメント制度などはJIS Q 9001という日本工業規格に準じて国内で標準化されていますが、それだけでなくISO9001という国際規格にも準拠して世界で標準化されています。JISが国内で定められた標準であるのに対し、ISOとは国際的に定められた標準であるということです。そのため品質マネジメント制度を構築・更新している日本の会社は海外においても品質管理を適正に行っている会社として認められます。
これに対しプライバシーマーク(Pマーク)取得制度はJIS Q 15001という日本工業規格にのみ準拠しています。国際標準化されていない理由は個人情報保護に関する考え方が法律や社会事情、文化的背景によってそれぞれの国で異なっているという点にあるのかもしれません。
| 制度 | 準拠する規格 | 標準化の範囲 |
|---|---|---|
| 品質マネジメント制度 | JIS Q 9001(日本工業規格)とISO9001(国際規格) | 国内で標準化されているだけでなく、世界でも標準化されている |
| プライバシーマーク(Pマーク)取得制度 | JIS Q 15001(日本工業規格)のみ | 国際標準化されていない |
相互承認団体もある
ではプライバシーマーク(Pマーク)は日本だけでしか通用しないのでしょうか? 決してそうではありません。実はプライバシーマーク(Pマーク)相互承認団体というものが存在します。
相互承認団体とはプライバシーマーク(Pマーク)取得制度と同様の認証制度を持つ国外の団体で、相互に認証を認め合う関係にある団体のことです。
JIPDECが公開しているサイトによると、以下のとおり現時点では韓国に韓国情報通信産業協会という相互承認団体があります。ちなみに大連にある大連ソフトウェア産業協会との相互承認は昨年をもって終了したようです。
まとめ
プライバシーマーク(Pマーク)という日本国内の制度が国外でも利用できること、また国外にもプライバシーマーク(Pマーク)と同様の個人情報保護に関する標準があるということは個人情報保護に努める会社にとって非常にメリットの大きいことと言えるでしょう。
もちろんプライバシーマーク(Pマーク)(Pマーク)と同程度の認証が国外にあるとしても、個人情報保護という概念が十分に浸透しているかどうかという部分については不安も残ることでしょう。現実的には実際の取引やアウトソースにあたって現地に赴き、セキュリティ体制が信頼できる程度に運用されているかを検証する必要があるかもしれません。
この記事のまとめ
- 日本国内の制度が国外でも利用できること、また国外にもPマークと同様の個人情報保護に関する標準があることは、個人情報保護に努める会社にとって非常にメリットが大きい
- Pマークと同程度の認証が国外にあるとしても、個人情報保護という概念が十分に浸透しているかどうかについては不安も残る
- 現実的には、実際の取引やアウトソースにあたって現地に赴き、セキュリティ体制が信頼できる程度に運用されているかを検証する必要があるかもしれない
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株式会社UPFについて(2026年10月1日時点)
株式会社UPFは、プライバシーマーク(Pマーク)・ISMS(ISO/IEC 27001)・AIMS(ISO/IEC 42001)・TISAXなどの認証の取得・運用支援と、セキュリティ監査、AI利用ガイドラインの策定支援を行う情報セキュリティの専門会社です。
- 創業:2005年5月(認証取得支援は2009年から)
- 支援実績:累計5,695社(うちプライバシーマーク4,261社、ISMS 1,199社)
- 継続率:95%(2020〜2026年平均。初めてUPFを利用したお客様が、次回の更新もUPFに依頼した割合)
- 体制:プライバシーマーク審査機関(JIPDEC)の現役審査員が在籍(自らがコンサルティングを担当する企業の審査は行いません)。年間2,000件を超える審査関連の情報が社内に集まります
- 自社でも取得:プライバシーマーク、ISMS(ISO/IEC 27001)、ISO/IEC 27701
- 拠点:東京(本社)・名古屋・福岡。全国の企業に対応
- 数字の定義と根拠:UPFの支援実績・継続率などの数字の定義と根拠
この記事を書いた人
株式会社UPF
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