JISQ15001

【2026年10月時点の注記】
本記事は2017年5月の公開時点の情報をもとにしています。JIS Q 15001は2023年に改正され、プライバシーマークでは2024年10月1日から「構築・運用指針【JIS Q 15001:2023準拠】」に基づく申請受付が始まっています。
JISQ15001とは:要点
- JISQ15001は、経済産業大臣が制定した日本産業規格(2019年6月までの名称は日本工業規格)で、プライバシーマーク(Pマーク)制度の基準となる規格
- 1999年に制定され、2006年・2017年・2023年に改正されており、現在は2023年版が最新となっている
- 要求事項を実践するには、規程類を設け体制を整備し、PDCAサイクルに沿って継続的に改善し続ける仕組みの確立が求められる
JISQ15001とは
産業標準化法(2019年6月までの名称は工業標準化法)に基づき、日本産業標準調査会の審議を経て、経済産業大臣が制定した日本産業規格です。
この規格が制定されたのは、1970年代以降、コンピュータの発達・普及により一般企業でも業務で大量の情報処理を行うことが可能になり、個人情報が紛失・盗難・漏洩・改竄に遭う可能性も高くなったこと。
さらに90年代に入りインターネットが普及するのに伴い、このような危険は一層高まり、個人情報の関係する本人が多大な不利益を被るばかりか、事故を起こした事業者も訴訟や信頼の失墜など多大な損害を受ける可能性が生じることとなりました。
1980年に個人情報保護に関するOECDの8原則が定められた流れを受けて、日本でも各種の法律にその理念が盛り込まれたほか1999年にJISQ15001が制定されました。その後、2006年・2017年・2023年に改正されており、現在は2023年版が最新です。
プライバシーマーク(Pマーク)制度は個人情報に関して、さまざまな組織が個人情報を適切に管理するための個人情報保護マネジメントシステムを整備・運用している事業者を認定し、プライバシーマーク(Pマーク)を事業活動に使用することを第三者機関に認証してもらう制度ですが、その基準となるのがこのJISQ15001規格です。
JIS Q 15001規格に基づいて個人情報に関する社内体制を整備することで、効果的かつ効率的な個人情報管理を行うことができます。
JISQ15001のお役立ち情報
このJISQ15001規格の主な特徴は以下の通りです。
- 強制法規である個人情報保護法やほかのマネジメントシステム規格との構造の整合性に配慮していることです。個人情報保護法は強制法規ですが、この規格は事業活動において法律の要請を上回る高度な配慮を行っている組織に対して、Pマーク付与という形で一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)により認証を与えることを実践的な目的としています。
- プライバシーマークの審査で用いられる基準の詳細は、JIPDECが公開している「構築・運用指針」で確認することができます。
- また地方公共団体などでは、入札参加資格で「Pマーク(等)の認定を受けていること」と要請される場合もあるので、その資格要件を満たすためにもJISQ15001規格の要求事項を満たしておく必要があります。
JISQ15001の要求事項それ自体は簡潔にまとめられていますが、事業者が要求事項の各項目を実践するには、自社の事業や組織体制を考慮した個人情報保護マネジメントシステムを構築して実施・運用するための規程類を設け、体制を整備し、個人情報が関係するあらゆる業務場面で規格の要求する事項に対応した運用の実施が求められます。
しかしPマーク認証を受けるためには当然のことながら時間と費用が必要となるので、認証を受けることを希望する事業者は通常から体制を整備して、規格適合要件を満たすように努めておくほうが得策です。
JISQ15001に定める要求事項はこれにとどまらず、上のような運用活動がPDCAサイクルに沿って継続的に改善し続ける仕組みとして確立していることも求められています。個人情報保護マネジメントシステムの趣旨を考えると、まず認証を目指すのですが、要件を充足している状態をいかに維持できるかも念頭において体制整備に努めるべきであるといえます。
株式会社UPFについて(2026年10月1日時点)
株式会社UPFは、プライバシーマーク(Pマーク)・ISMS(ISO/IEC 27001)・AIMS(ISO/IEC 42001)・TISAXなどの認証の取得・運用支援と、セキュリティ監査、AI利用ガイドラインの策定支援を行う情報セキュリティの専門会社です。
- 創業:2005年5月(認証取得支援は2009年から)
- 支援実績:累計5,695社(うちプライバシーマーク4,261社、ISMS 1,199社)
- 継続率:95%(2020〜2026年平均。初めてUPFを利用したお客様が、次回の更新もUPFに依頼した割合)
- 体制:プライバシーマーク審査機関(JIPDEC)の現役審査員が在籍(自らがコンサルティングを担当する企業の審査は行いません)。年間2,000件を超える審査関連の情報が社内に集まります
- 自社でも取得:プライバシーマーク、ISMS(ISO/IEC 27001)、ISO/IEC 27701
- 拠点:東京(本社)・名古屋・福岡。全国の企業に対応
- 数字の定義と根拠:UPFの支援実績・継続率などの数字の定義と根拠
この記事を書いた人
株式会社UPF
同じテーマの記事はこちら
SSL
SSLとは(要点) SSLはSecure Sockets Layerの略で、インターネット上でのデータを暗号化して送受信する仕組み SSLを採用しているページはURLの前に鍵のマー […]
秘密保持契約(NDA)
秘密保持契約(NDA)とは(要点) 秘密保持契約(守秘義務契約)は、契約する相手との間で共有する業務内容を当事者以外の人や会社に漏らすことを禁止する契約 法律上の守秘義務ではなく契 […]
ウイルス
ウイルスとは(要点) コンピューターウイルスは、プログラムで構成されたもので、使用者に損失を与えようとし、自然発生せず必ず人の手によって生み出される 被害の内容は、いたずら目的のも […]
オプトアウト
【2026年10月時点の注記】 本記事は2017年10月の公開時点の情報をもとにしています。個人情報保護法はその後も改正が行われており、2026年7月に公布された改正の内容は「【2 […]
なりすまし
なりすましとは(要点) なりすましとは、本人ではないのに、あたかも本人であるかのように演じる行為で、法律に触れる行為 インターネットでは匿名を使えるため、顔も見せずに、証拠も余り残 […]