Pマーク制度が誕生する前

【2026年10月時点の注記】
本記事は2016年11月の公開時点の情報をもとにしています。JIS Q 15001は2023年に改正され、プライバシーマークでは2024年10月1日から「構築・運用指針【JIS Q 15001:2023準拠】」に基づく申請受付が始まっています。
企業が営業活動をするには、顧客の個人情報が必要になります。
そしてそれらはほぼ例外なく、コンピュータによって管理されています。
これは膨大な件数を管理するには当然のことですが、電子データというものは漏洩しやすいという危険性を孕んでいます。
それは何らかの手違いによって発生することもありますし、悪意を持って意図的になされてしまうこともあります。
個人情報の漏洩は、今日のニュースでしばしば取り上げられます。
つまり、顧客情報を含む何百何千というデータが外部に流出してしまったというものです。
いったんそのような事故が起こってしまうと、信頼回復には想像を絶する努力が払われます。
そのため個人情報の取り扱いに慎重さを求めるのは当然としても、コンピュータを巡る技術革新が進むにつれて新しいパターンの漏洩事故が起こってきて、その管理に対しては、「これで良い」というゴールはありません。
こうした背景から、継続的に取り組み方法を見直し、適宜改善し、顧客や市場からの信頼を保たなくてはなりません。
そしてその取り組みが客観的に正しいと第三者に保証されるのが、Pマークの取得です。今日ではもはやこの認証なしには営業活動ができないといっても過言ではありません。
それでは、Pマーク制度が誕生する前はどのようになっていたのでしょうか。
この記事のポイント
- 電子データは企業に利便性をもたらした一方で、内部の不注意や悪意ある第三者によって盗み出される可能性が高くなった
- 漏洩を防ぐ管理に「これで良い」というゴールはなく、継続的に取り組み方法を見直し、改善することが求められる
- 企業が客観的に正しく個人情報を管理していると証明するには第三者機関によるお墨付きが必要で、JIS Q 15001に合致しているかどうかが審査されPマークの使用が認可される
個人情報のトラブル
「個人情報のトラブル」
企業が営業活動をするには、過去においても取引先リストが必要でした。そしてそれは、例えば企業の営業部のマル秘情報であり、主に帳面で管理されていたのです。商品の納入履歴があればその得意先は帳面に記され、新しい顧客が増える毎にその内容は膨らんで行き、企業の財産となっていました。しかしかつては今ほど個人情報という問題は論じられませんでした。なぜでしょうか。それは企業活動がローカルに徹していたからです。つまり商売はその土地に根ざして行なわれるものであり、今日で言うところの地産地消の形を成していたのです。そのため顧客は地元の顔見知りであり、電話帳レベルの情報だけで事足りていました。
ところが今日では、企業の営業活動は流通の進歩とともに、あるいはインターネットの普及とともに大幅に拡大しました。すると取引先リストも電話帳レベルの帳面では意味をなさないようになり、住所氏名のほか電話番号やメールアドレス、購入履歴などの情報とヒモ付きで管理されるようになり、データベースの形をとるようになっていったのです。ところがこうした情報システムによる電子データは、企業に利便性をもたらした一方で、内部の不注意や、悪意ある第三者によって盗み出される可能性が高くなってしまいました。こうした不祥事つまり個人情報の漏洩トラブルは、顧客を神経質にし、購買意欲を削ぐ結果となり、簡単に信用回復ができない言わば致命傷となってしまうのです。
| 項目 | かつて | 今日 |
|---|---|---|
| 企業活動 | ローカルに徹していた(商売はその土地に根ざして行なわれる) | 流通の進歩やインターネットの普及とともに大幅に拡大 |
| 管理の方法 | 主に帳面で管理 | データベースの形 |
| 情報の内容 | 電話帳レベルの情報 | 住所氏名のほか電話番号やメールアドレス、購入履歴などの情報とヒモ付き |
電子データの利便性は、こうした危機をもたらすこととなってしまいました。
未然に防げるもの
「未然に防げるもの」
とはいえ膨大な電子データを今さら帳面に戻すというのも現実的ではありませんし、ビジネスチャンスを逸することにもなりかねません。そのため顧客情報を電子データの形で保持するのは今後も当然想定されていくべきです。問題となるのは、次のような企業の姿勢です。
- 漏洩を防ぐために社員教育を徹底すること
- 機密保持としてどのようなシステムを構築し、漏洩を防止するか
とはいえ社員教育は当然としても、システムに完璧ということはありません。新しい技術が開発され導入されれば、新たな危機が生まれてくる可能性もまた増えていくからです。
こうした背景から、企業の取り組みは「ここまで努力すれば良いのだ」というだけでは不十分なものとなってしまいました。そのため常に問題意識を持ち、システムを洗練させ、発生してくる問題を個々に解決して知見の蓄積を図り、将来にわたって情報漏洩が起こらないような取り組みを、継続的に行なわなければなりません。しかしこれではテーマに対する取り組みがあまりにも強迫的になり、そもそも理想だけで実現することが不可能な袋小路に陥ってしまいかねないのもまた事実なのです。
このように顧客情報などを含む企業の機密情報漏洩を未然に防ぐ取り組みは、単に努力していると言うだけではなんの評価も受けられず、顧客や市場から信用を勝ち取ることが極めて難しいテーマとなっています。それでは、時代に逆行することなく、顧客や市場の要請に応えつつ安全にシステムを管理・運営していくためには、一体どうすれば良いのでしょうか。
Pマーク制度が作られた目的
「Pマーク制度が作られた目的」
こうした背景により、企業が顧客に対して客観的に正しく個人情報を管理していると証明できるのは、企業の努力は当然のことながら、第三者機関によるお墨付きが必要となってきます。日本工業規格には、JIS Q 15001という規格が存在します。この規格は個人情報保護マネジメントシステムの要求事項を示すものです。そして企業活動がこの規格に合致しているかどうかを認証するのが、一般財団法人日本情報経済社会推進協会になります。そして協会または協会が指定する審査機関に企業が審査申請を行ない、審査に合格すればその証であるPマークの使用が認可されるというものです。その結果当該企業ははじめて個人情報を正しく取り扱っているという客観的な証明がなされることになります。
今日ではこの認証なくしては事業が成立しないほど重要視されています。取引をするための前提のひとつにすらなっており、例えば商業ウェブサイトを見ればその多くがPマークを掲示していることからも分かります。しかし当然ながら、この認証を受けるのは一筋縄ではいきません。企業は次のような努力をしています。
- そのためのプロジェクトチームを発足させる
- JIS Q 15001の要求事項と事業内容の実態との乖離を埋める作業を行う
- 社員教育を施す
- 改善を進める
- 継続的にシステムをブラッシュアップさせる
これは、例えば品質マネジメントシステムのISO9001や環境マネジメントシステムのISO14001の取得のように、それ自体利益を生み出すものではないものの、顧客や市場の信頼を勝ち取るには必須の取り組みと認識されるようになってきています。つまりシステムに完璧は無いという前提に立ち、常に問題意識を持って改善に取り組む姿勢を持っているという客観的評価となるのです。
このように、今日では企業は自主的にPマークを取得するための取り組みを行なっています。関連書籍は多数刊行され、セミナーなどもとりおこなわれています。しかし企業は普通、この問題のプロフェッショナルではありません。Pマークを取得するためには、企業の努力は当然としても、専門家によるプライバシーマーク(Pマーク)取得支援サービスを利用するのが一般的です。これはJIS Q 15001の規格の内容や、企業が直面する問題とその解決方法などに知悉した専門家によるコンサルティングです。プライバシーマーク(Pマーク)取得支援サービスを利用するのは決して安価ではありませんが、可及的速やかに認証を受けるためには、おそらく必須の投資と考えてよいでしょう。
日々刻々と進歩するテクノロジーと、拡大することが前提である顧客情報を含む機密事項を安全に管理運営するには、いわゆる精神論としての努力を続けるだけではもはや不十分であることが分かります。そのため客観的に見て正しいとされる方法論によって管理運営されることではじめて市場や顧客からの信頼を得ることができ、事業を拡大し成功を収めることができるのです。この認証を受けることが利益を生まないと考えるのではなく、ビジネスチャンスを逸しないために必要なことである、と考えるべきなのです。
✅ 株式会社UPFの実績・特徴
- 多くの企業様への支援実績
- 業界トップクラスのPマーク・ISMS取得コンサル会社
- 費用:税抜き49万円〜
- プライバシーマーク(Pマーク)審査機関(JIPDEC)の現役審査員が在籍
- 全国対応・完全リモート対応でどこからでも相談可能
- Pマーク・ISMS・AIMS(ISO/IEC 42001)・TISAXのワンストップ支援
【2026年10月1日現在の注記】
株式会社UPFの支援実績は、累計5,695社です(うちPマーク4,261社、ISMS 1,199社、TISAX 110社〈2026年9月時点〉)。数字の定義と集計時点は「UPFの支援実績・継続率などの数字の定義と根拠」をご覧ください。
Pマーク新規取得の支援費用は49万円〜(税抜)で、取得時・更新時ともに全額返金保証が付いています。
📞 まずは無料相談を。お問い合わせはこちら
よくある質問(FAQ)
Q. Pマーク取得にかかる期間・費用は?
A. 一般的に6〜12ヶ月、費用相場120万円〜(審査料金:2026年10月以降の新規申請で小規模約34万円・中規模約69万円〈税込〉+コンサルティング費用)です。株式会社UPFは税抜き49万円〜・業界トップクラスで最短サポートを提供します。
Q. コンサル会社なしで取得できますか?
A. 可能ですが多大な工数が必要です。コンサル利用で工数削減・審査通過率が向上します。
Q. どんな企業がPマーク・ISMSを取得すべきですか?
A. 個人情報を扱う企業全般が対象。特にIPO志向企業、大企業・官公庁取引企業、EC・医療・教育機関に推奨されます。
株式会社UPFについて(2026年10月1日時点)
株式会社UPFは、プライバシーマーク(Pマーク)・ISMS(ISO/IEC 27001)・AIMS(ISO/IEC 42001)・TISAXなどの認証の取得・運用支援と、セキュリティ監査、AI利用ガイドラインの策定支援を行う情報セキュリティの専門会社です。
- 創業:2005年5月(認証取得支援は2009年から)
- 支援実績:累計5,695社(うちプライバシーマーク4,261社、ISMS 1,199社)
- 継続率:95%(2020〜2026年平均。初めてUPFを利用したお客様が、次回の更新もUPFに依頼した割合)
- 体制:プライバシーマーク審査機関(JIPDEC)の現役審査員が在籍(自らがコンサルティングを担当する企業の審査は行いません)。年間2,000件を超える審査関連の情報が社内に集まります
- 自社でも取得:プライバシーマーク、ISMS(ISO/IEC 27001)、ISO/IEC 27701
- 拠点:東京(本社)・名古屋・福岡。全国の企業に対応
- 数字の定義と根拠:UPFの支援実績・継続率などの数字の定義と根拠
この記事を書いた人
株式会社UPF
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