【GDPRとは?】GDPRの概要と影響を受ける国のリスト

【2026年10月時点の注記】
本記事は2022年8月の公開時点の情報をもとにしています。制度・料金・統計などは、公開後に変更されている場合があります。最新の情報は無料相談でご確認ください。
インターネットの普及にともない、世界中の企業や個人が、自国に縛られることなく、世界中と繋がれる・取引ができる時代となりました。それに伴い、EUでは「GDPR」という法令が施行され、EU領域内に住む人々の個人データを保護する動きが進んできています。この法令はEU域内に限らず、日本を含め、EU域内と取引をする全世界の企業が対象となります。
そこで、本記事では、GDPRの意味や特徴から、GDPRの対象となる国などを徹底的に紹介していきます。
この記事のポイント
- GDPRは日本語訳で「一般データ保護規則」と訳され、EU域内の個人情報とプライバシー保護の強化を目的として作られた法令
- GDPRは「個人データ」の「処理」と「移転」に関する法律で、違反すると最大で企業の全世界年間売上高の4%以下、もしくは2000万ユーロ以下のいずれか高い額の制裁金が適用される
- EU加盟国に子会社・支店・営業所などを保有している、EU国に商品やサービスを提供している、EU加盟国から個人データの処理の委託を受けている日本企業は、GDPRの対象となる
- GDPRの対象となる日本企業は、データ保護責任者の設置、プライバシーポリシーやCookieポリシーの作成などに対応する
目次
1.GDPRとは
GDPRとは日本語訳で、一般データ保護規則と訳されます。
GDPRは、EU域内の個人情報とプライバシー保護の強化を目的として作られた法令です。
1-1.GDPRの背景
インターネットの利用率が上昇し、年々企業は個人情報の取扱いに細心の注意を払う必要があります。その一例に、個人情報の漏洩問題などが挙げられます。
そのような背景から、95年に欧州地域では、「データ保護指令」を採択し、EU加盟国の個人情報保護における法制度を共通化しました。
そして18年からデータ保護指令に代わり、新たに「GDPR」が適用され始めました。これは、データ保護指令では、対応しきれなかった、EU域外の国に対しての個人情報の取扱義務について、法的規制を与えることを可能にしました。
1-2.GDPRの目的
GDPRは、EU域内の個人情報とプライバシー保護の強化を目的として作られました。
GDPRの目的を簡単に説明すると、「EEA内の個人や企業等全ての人が、自身で自身の個人データをコントロールする権利を保障する」ことだと考えられます。
1-3.GDPRの特徴
GDPRの概要は、以下のキーワードで押さえることができます。
『GDPRは「個人データ 」の「 処理 」と「 移転」に関する法律』
| キーワード | 具体例 |
|---|---|
| 個人データ | 自然人の氏名、所在地データ、メールアドレス、オンライン識別子 |
| 処理 | クレジットカード情報の保存、メールアドレスの収集、顧客連絡先詳細の変更、顧客氏名の開示、上司の従業員業務評価の閲覧、データ主体のオンライン識別子の削除 |
| 移転 | 個人データを含んだ電子形式の文書を電子メールでEEA域外に送付すること |
1-4.GDPRを違反した際の制裁金
GDPRに従わなかった場合、最大で企業の全世界年間売上高の4%以下、もしくは2000万ユーロ以下のいずれか高い額が適用されます。
※2000万ユーロは2023年1月現在のレートで約28億151万円ほどです。
このように、GDPRに違反することで、企業は大きな痛手を負ってしまいます。そのため、違反をすることで制裁金を支払うリスクと、セキュリティ対策によってかかるコストを比較するなどの企業の経営判断が大切になってきます。
2.GDPRの影響を受ける国のリスト
2018年5月に、GDPRはWHOISへの変更を求めました。それにあたり、影響する国・地域の代表例を以下に記します。
アルバニア、アルジェリア、オーストリア、ベルギー、バミューダ、ボスニア、英領インド洋領土、ブルガリア、カメルーン、中央アフリカ共和国、コンゴ民主共和国、コンゴ共和国、コートジボワール、クロアチア、チェコ共和国、デンマーク、エチオピア、フィンランド、フランス、フランス領ギアナ、フランス領ポリネシア、フランス領極南地域、ジョージア、ドイツ、ガーナ、ギリシャ、グリーンランド、ギニア、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イタリア、ケニア、ルクセンブルク、マダガスカル、マルタ、モナコ、ナイジェリア、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、ルワンダ、サモア、サントメプリンシ、セネガル、セルビア、ソロモン諸島、ソマリア、サウスジョージア、サウスサンドウィッチ諸島、スペイン、スウェーデン、スイス、タンザニア、チュニジア、ウガンダ、イギリス、バチカン市国、ジンバブエ
もっと詳しく知りたい方は以下のURLをご参照ください。
引用:GoDaddy, GDPRの影響を受ける国のリスト
https://jp.godaddy.com/help/gdpr-affected-country-list-27922
3.日本への影響
GDPRは、EUで定められた法令ですが、以下のどれかに当てはまる場合は、日本企業もGDPRの対象となります。
- EU加盟国に子会社・支店・営業所などを保有している日本企業
- 日本からEU国に商品やサービスを提供している日本企業
- 個人データの処理について、EU加盟国から委託を受けている日本企業
4.GDPRを違反した企業例
GDPRの規則違反により、制裁金を支払った企業例として「Google」が挙げられます。
2019年1月、フランスのデータ保護当局CNILは、GoogleのGDPR違反に対し、5000万ユーロの罰金支払いを命じました。
GDPRに従わなかった場合の制裁金は、➀企業の全世界年間売上高の4%以下の制裁金、ないし➁2000万ユーロ以下の制裁金、のいずれか高い方が適用されますが、Googleの場合は「全世界年間売上高の4%以下の制裁金」の方が額が高くなるため、➀が採用されました。
この背景として、Googleでは、利用者に「個人データを利用する」ことを伝えるための説明文の閲覧が複雑化していたことで個人情報の透明性と情報の義務に違反していることが指摘されていました。
また、Google広告のパーソナライズ処理については、「ユーザーは自分が何に同意することになるのか」の説明が具体的でなく、「ユーザーは自分が何に同意することになるのか」を十分に知らされていないとの指摘もありました。
これらのことから、CNILよりGDPR違反として制裁金の支払いを命じられました。
5.日本企業の対応すべき事項
GDPRはEUの法令であるため、全ての日本企業が対応する必要はありません。しかし、GDPRの効力がおよぶEU域内に、サービスを提供したり等、EU域内の個人データを使用・管理する場合には、日本企業であっても、GDPRの対象となりえます。
そこで、GDPRの対象となる日本企業が対応すべき事項を以下にてまとめました。
【データ保護責任者の設置】
GDPRへ対応する場合の大きな要件の一つが、データ保護責任者を設置することです。独立した立場で経営陣へ意見するなどし、自社の個人情報保護の状況を専門性を持って、正しく使用・保管するために設置します。
【プライバシーポリシーの作成】
プライバシーポリシーとは、個人情報の収集や利用に関する方針をまとめた文書のことです。
GDPRではプライバシーポリシーの作成が求められます。
以下がプライバシーポリシーに含めるべき事項の例です。
- 個人データ
- 個人データの取得目的、保存期間、利用方法
- 第三者(処理者)による開示・提供・共有 など。
【Cookieポリシーの作成】
GDPRではCookieも個人データであると定義されています。
そのため、自社のWebサイトに訪問してくる閲覧者からの個人情報の利用・保管の同意を取る必要があります。
以下がCookieポリシーの事例です。
Cookieポリシーの事例
『当ウェブサイトはパーソナライズされたブラウズ体験及び、Webサイト閲覧に必要な機能の向上のため、Cookieを使用しています。
弊社のCookie利用はプライバシーポリシーに記載されているとおりです。Cookieの使用に同意しますか。 [同意する]』
6.まとめ
今回は、GDPRの意味や特徴から、GDPRの対象となる国まで紹介してきました。
この記事のまとめ
- GDPRは、EU領域の個人情報とプライバシー保護の強化を目的として定められた法令で、「個人データ」の「処理」と「移転」に関する法律
- EU域内の個人データを使用・管理する場合には、日本企業であってもGDPRの対象となりえる
- GDPRの対象国は膨大にあり、それらの国と取引をする際には、個人情報の取扱には注意が必要
GDPRは、EU領域の個人情報とプライバシー保護の強化を目的として定められた法令であり、「個人データ 」の「 処理 」と「 移転」に関する法律であることを述べてきました。
また、GDPRの対象国は膨大にあり、それらの国と取引をする際には、個人情報の取扱には注意が必要です。
株式会社UPF(UPF)は、業界に関係なく、お客様の GDPR コンプライアンス対策を構築するサポートプログラムをご用意しております。
GDPRに対する対策法にお悩みの企業様・ご担当者様は、Pマーク取得の実績No.1のコンサル会社UPFまでどうぞお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせはこちらから。
株式会社UPFについて詳しくはこちらから。
✅ 株式会社UPFの実績・特徴
- 多くの企業様への支援実績
- 業界トップクラスのPマーク・ISMS取得コンサル会社
- 費用:税抜き49万円〜
- プライバシーマーク(Pマーク)審査機関(JIPDEC)の現役審査員が在籍
- 全国対応・完全リモート対応でどこからでも相談可能
- Pマーク・ISMS・AIMS(ISO/IEC 42001)・TISAXのワンストップ支援
【2026年10月1日現在の注記】
株式会社UPFの支援実績は、累計5,695社です(うちPマーク4,261社、ISMS 1,199社、TISAX 110社〈2026年9月時点〉)。数字の定義と集計時点は「UPFの支援実績・継続率などの数字の定義と根拠」をご覧ください。
Pマーク新規取得の支援費用は49万円〜(税抜)で、取得時・更新時ともに全額返金保証が付いています。
📞 まずは無料相談を。お問い合わせはこちら
よくある質問(FAQ)
Q. Pマーク取得にはどのくらいの期間・費用がかかりますか?
A. 一般的に6〜12ヶ月、費用相場120万円〜(審査料金:2026年10月以降の新規申請で小規模約34万円・中規模約69万円〈税込〉+コンサルティング費用)です。株式会社UPFは税抜き49万円〜・業界トップクラスの実績で最短サポートを提供します。
Q. コンサル会社なしで自社だけで取得できますか?
A. 可能ですが多大な工数が必要です。コンサル利用で大幅に工数削減でき、審査通過率も向上します。
Q. Pマーク・ISMSはどんな企業が取得すべきですか?
A. 個人情報を扱う企業全般が対象です。特にIPOを目指す企業、大企業との取引企業、EC・医療・教育機関に強く推奨されます。
株式会社UPFについて(2026年10月1日時点)
株式会社UPFは、プライバシーマーク(Pマーク)・ISMS(ISO/IEC 27001)・AIMS(ISO/IEC 42001)・TISAXなどの認証の取得・運用支援と、セキュリティ監査、AI利用ガイドラインの策定支援を行う情報セキュリティの専門会社です。
- 創業:2005年5月(認証取得支援は2009年から)
- 支援実績:累計5,695社(うちプライバシーマーク4,261社、ISMS 1,199社)
- 継続率:95%(2020〜2026年平均。初めてUPFを利用したお客様が、次回の更新もUPFに依頼した割合)
- 体制:プライバシーマーク審査機関(JIPDEC)の現役審査員が在籍(自らがコンサルティングを担当する企業の審査は行いません)。年間2,000件を超える審査関連の情報が社内に集まります
- 自社でも取得:プライバシーマーク、ISMS(ISO/IEC 27001)、ISO/IEC 27701
- 拠点:東京(本社)・名古屋・福岡。全国の企業に対応
- 数字の定義と根拠:UPFの支援実績・継続率などの数字の定義と根拠
この記事を書いた人
株式会社UPF
同じテーマの記事はこちら
【業界別】製造業サプライヤーのSCS評価制度への備え|★3・★4を取引先から求められる前に整えておきたいこと【2026年11月時点】
「取引先から、セキュリティ対策の状況についてのアンケートが届くようになった」 「SCS評価制度の★を取っておいた方がいいのか、判断がつかない」 製造業のサプライヤーから、こうしたご […]
【業界別】広告・マーケティング・コールセンター・DM発送会社のPマーク取得・更新|委託先として選ばれ続けるための論点と、支援会社の見直し方
広告・マーケティング支援、コールセンター、DMの印刷・発送代行。 これらの仕事に共通するのは、お客様(委託元)の大切な顧客情報を、業務のためにお預かりするという点です。 個人情報保 […]
【業界別】AIサービスを提供する企業のAIMS(ISO/IEC 42001)取得|取引先への説明責任と差別化のために、いま整えておきたいこと
AIを組み込んだSaaSや、AIの受託開発、AIを活用した業務サービスを提供している会社では、取引先から次のような質問を受けることが増えていないでしょうか。 「お預けしたデータは、 […]
【業界別】自動車部品・ソフトウェアサプライヤーのTISAX取得|取引先から求められたときの進め方と、ISA2027を見据えた支援会社の選び方
「取引先から、TISAXのラベルを取得してほしいと言われました。何から始めればよいでしょうか」 自動車業界のサプライヤーから、こうしたご相談をいただく機会が増えています。 TISA […]
【業界別】受託開発・SaaS・クラウド事業者のISMS(ISO27001)取得・更新|チェックシートに強くなる進め方と、支援会社を見直すタイミング
受託開発やSaaS、クラウドの運用を手がける会社にとって、取引先から届くセキュリティチェックシートは、もはや日常業務のひとつではないでしょうか。 数十から数百の設問に、根拠をもって […]