4つのファイルサーバ整理術【Pマーク取得の基礎知識】
社内ファイルサーバがよく整理された状態だと業務の効率がアップするだけでなくセキュリティも向上します。とりわけ個人情報が保管されているのであれば、個人情報保護の観点からもファイルサーバが整理されていることは望ましいといえます。
前回はファイルサーバが整理されていないことによって生じるプライバシーマーク(Pマーク)におけるリスクをテーマとして記事を書かせていただきました。今回の記事ではどんなプライバシーマーク(Pマーク)取得会社でもできる4つの社内ファイルサーバ整理術をご紹介します。
浅い階層に生ファイルを置かない
ファイルサーバを利用しておられる方ならご存じの通りファイルサーバはフォルダ形式で複数のデータを格納する作りとなっています。
データが多ければ多いほどフォルダは入れ子状になっていて、たいていの会社であれば目的別とか部門別などの方法でフォルダを分けてデータを整理しています。
ここで注意すべきなのが浅い階層にフォルダではなく生ファイルを置いてしまうことです。浅い階層とはファイルサーバをクリックしたすぐの領域のことです。生ファイルとは普通のワードやエクセルやPDFファイルのことです。
少なくとも最初の2~3階層目まではファイルを置かず、フォルダを置いた方が整理しやすくなります。
フォルダのタイトルに番号を振る
フォルダが多くなってくるとフォルダの順番がどんどん変わって困ってしまうということがよくあります。そうならないためにフォルダのタイトルの頭に2桁の番号を振っておくと便利です。例えば以下のような具合です。
01_個人情報保護方針
02_内部規定
03_計画書
04_記録様式
99_その他
こうしておくと新規にフォルダが増えて更新されても、フォルダの順番が変わることはありませんし、スッキリした状態となります。
仮ゴミ箱を作る
ファイルサーバにデータが増えてしまう要因の一つは自然に使わなくなったものの捨てるには至らないデータが出てくることです。そのようなデータが増えるとアクティブなデータが探しにくくなりますし、やがてはフォルダがジャングル化してしまいます。
捨てる一歩手前の保管するデータを入れる場所として“仮ゴミ箱”を作成するのは一つの方法です。終わったプロジェクトのデータなど使わなくなったデータを一定期間保存し、定期的に削除するかどうかを検討するとよいかもしれません。
ただプライバシーマーク(Pマーク)上気をつけなければならないのは、そのような二次的なフォルダにおいてセキュリティレベルが下がらないようにするということです。重要な個人情報が仮ゴミ箱に入った段階で通常ならアクセスできない従業員にも閲覧できてしまうというようでは問題です。
ルール違反は放置しない!
当初はファイルサーバの運用ルールがあったけれども、いつのまにかめちゃくちゃな状態になってしまったというプライバシーマーク(Pマーク)取得会社もあるかもしれません。問題は何だと思いますか? 問題はルール違反が出てきた時点で放置したことです。
大人数で利用・更新する以上ルールを守る人と守らない人は必ずいます。ファイルサーバを運用するときは必ず管理者を定め、社内の利用状況を監督させるようにしましょう。
まとめ
これらのルールはファイルサーバだけでなく個々のパソコンのフォルダの整理などにも役に立つ方法です。実践してみてはいかがでしょうか。
・こちらの記事もおすすめです
→【Pマークって日本だけ?】
この記事を書いた人
株式会社UPF
同じテーマの記事はこちら
国内で感染が拡大しているエモテット「Emotet」についての対応
現在、国内で「Emotet(エモテット)」が猛威を振るっており、当社クライアントにおいて多数感染が報告され相談依頼が急増しております。 <IPA> https://w […]
株式会社三菱UFJ銀行で不正アクセス?原因と対策について解説!
株式会社三菱UFJ銀行は2019年10月25日に、提供しているサービス「LCMS」の認証システムで不正アクセスが発生したと公表しました。不正アクセスによって、顧客の個人情報などが流 […]
株式会社スタジオラインで不正アクセス?原因と対策について解説!
株式会社スタジオラインは2019年10月24日に、運営しているサービス「MODERN BEAUTY TOKYO」で不正アクセスが発生したと公表しました。不正アクセスによって、顧客の […]
株式会社JIMOSで不正アクセス?原因や対策について解説!
株式会社JIMOSは2019年10月15日に、運営していた「酒蔵.com」が何者かのサイバー攻撃を受けたと発表しました。サイバー攻撃によって、顧客の個人情報が流出し、二次被害が懸念 […]
ホビボックス株式会社で不正アクセス?原因と対策について解説!
ホビボックス株式会社は2019年10月9日に、運営している通信販売サービス「ECオーダー.com」が何者かによって不正アクセスを受けたと公表しました。不正アクセスによって、顧客の個 […]