これも個人情報ですか?【Pマーク取得の基礎知識】

【2026年10月時点の注記】
本記事は2017年9月の公開時点の情報をもとにしています。個人情報保護法はその後も改正が行われており、2026年7月に公布された改正の内容は「【2026年7月公布】改正個人情報保護法で何が変わるか Pマーク運用に効く5つの論点」で解説しています。
個人情報の保護に努めることはプライバシーマーク(Pマーク)(Pマーク)取得会社だけでなくすべての事業者の責任です。
しかし「個人情報とは具体的に何ですか?」と質問されると、答えられる部分もあれば明確に答えられない部分もある…となってしまうことが往々にしてありえます。
プライバシーマーク(Pマーク)取得会社であれば、個人情報とは「生存する個人に関する情報であって、特定の個人を識別することができるもの」という個人情報保護法上の定義を知っているかもしれませんが、この定義が個々の具体的なケースにおいてどう適用されるかという点は判断が難しい部分もあります。
今回の記事ではいくつかの例に注目して、はたしてそれがプライバシーマーク(Pマーク)で定義される個人情報に含まれるのかどうかを考えます。
この記事のポイント
- 個人情報とは「生存する個人に関する情報であって、特定の個人を識別することができるもの」
- 故人の情報は原則として個人情報に該当しない(ただし遺族の個人情報でもある場合は該当する)
- 法人に関する情報は個人情報の範囲外。個人が写った写真や音声データ、公開されている情報は個人情報に当たる
- メールアドレスは、個人識別性があれば個人情報になる
故人の情報は?
個人情報とは“生存する”個人に関する情報と定義されていますから、原則として亡くなった方の情報は個人情報に該当しません。
しかしながら注意すべきなのは、その故人の情報が同時に遺族の方の個人情報でもある場合があります。こういった場合は生存している遺族との関係においてその情報が個人情報に該当することになります。
法人の情報は?
多くの会社が取引先やその他関係機関の社名や住所、電話番号をリストにした情報を持っていることでしょう。
このような法人に関する情報は個人情報なのでしょうか? 繰り返しになりますが個人情報の定義はあくまで生存する“個人”に関する情報ということですから、法人に関するデータは個人情報の範囲外ということになります。
言うまでもなく取引先から信頼されるプライバシーマーク(Pマーク)取得会社となるためには個人・法人を問わず情報を適切に管理することが求められます。
写真や音声データは?
個人が写った写真や個人の音声が録音されたデータは個人情報に当たるのでしょうか? 定義によると個人情報は文字に限定されていませんので、そのデータによってその人のことが特定できるのであれば立派な個人情報です。
公開されている情報は?
個人に関する情報が公開されている場合はどうでしょうか? たとえば電話帳に掲載された情報などです。これらは公に知りうる状態に置かれていますが、やはり個人に関する情報に変わりありませんので個人情報といえます。
メールアドレスは?
メールアドレスは場合によって個人情報に該当します。ポイントは「個人識別性」です。
個人識別性とは個人を識別することができるかという点で、たとえばメールアドレスであっても、その文字から個人が推測できたり、あるいは他のデータと照合することで個人を識別できたりするような状況であれば個人情報となります。
まとめ
この記事のまとめ
- 故人の情報や法人の情報は原則として個人情報に当たらないが、故人の情報が遺族の個人情報でもある場合がある
- 個人が特定できる写真・音声データ、公開されている情報、個人識別性のあるメールアドレスは個人情報に当たる
- 管理から漏れている情報があれば、ただちに管理策を講じる
いかがですか? 自社で管理している情報の中でプライバシーマーク(Pマーク)による個人情報管理から漏れているものがあればただちに管理策を講じるようにしましょう。
プライバシーマーク(Pマーク)の取得・更新のことならUPFにお任せください!
https://upfsecurity.co.jp/pmark/#contact_box
・こちらの記事もおすすめです
→【Pマークって日本だけ?】
この記事を書いた人
株式会社UPF
同じテーマの記事はこちら
Pマーク・ISMSの取得を迷っている企業へ|取るべきか・どちらを取るか・どこに頼むか【2026年版】
「Pマーク(プライバシーマーク)やISMS(ISO/IEC 27001)を取ったほうがいいのは分かっている。でも、本当に今なのか。うちの規模で回せるのか」。 UPFにご相談くださる […]
【最新2026】企業が今週中に確認したい、最低限の7つの対策——不正アクセス・情報漏えいのまとめ
2026年9月下旬から、不正アクセスによる情報漏えいの公表が相次いでいます。Pマーク・ISMSの取得・運用支援を行うUPFが、主な事案と政府・関係機関の注意喚起、漏えいの原因を整理し、企業が今週中に確認したい最低限の7つの対策、委託先で漏えいが起きたときの確認事項、万が一の初動をまとめました。 […]
AIMS(ISO/IEC 42001)取得の効果を最大化する7つの活かし方|取得企業が少ない今こそ差別化につなげる方法
AIMS(ISO/IEC 42001)の国内の認証登録組織は、ISMS-ACの公表でまだ13件(2026年9月29日時点)。取引条件として求められる前の今こそ、先行者として選ばれる好機です。AIサービスの差別化、顧客の質問への回答、AIの事故防止、ルール変化への備えまで、UPFが7つの活かし方を解説します。 […]
ISMS(ISO27001)取得費用の総額はいくら?【2026年版】審査費用・コンサル費用・3年間の維持費用まで
ISMS(ISO27001)の取得費用を、認証機関に支払う審査費用の決まり方、コンサル費用、社内の工数、見落としがちな実費まで含めた「総額」で解説。毎年のサーベイランス審査と3年ごとの再認証審査を含めた、3年間の費用の考え方もまとめました。 […]
Pマーク取得費用の総額はいくら?【2026年10月改定後】審査費用・コンサル費用・見落としがちな費用まで
Pマークの取得費用を、2026年10月改定後の審査費用(小規模336,600円〜)、コンサル費用、社内の工数、見落としがちな実費まで含めた「総額」で解説。事業者規模の判定方法や、取得から最初の更新までの費用もまとめました。 […]