使い回していませんか? /Pマークにおけるパスワード管理

【2026年10月時点の注記】
本記事は2017年10月の公開時点の情報をもとにしています。制度・料金・統計などは、公開後に変更されている場合があります。最新の情報は無料相談でご確認ください。
業務でたくさんのWebサイトのアカウントを持っている場合、一つ一つのログインパスワードを使い分けるのが面倒で、ついつい1個のパスワードを使い回したくなるということがあるかもしれません。
プライバシーマーク(Pマーク)を取得・更新している会社であってもパスワードの管理ルールが徹底されていないと現場でそのようなパスワードの使い方が頻発してしまうことがあります。
ところで一般的なパスワードの利用状況はどうなのでしょうか。パスワード利用に関する意識調査を実施したトレンドマイクロ社の調査報告が公開されていますのでここでご紹介したいと思います。なおここでいう「パスワードの使い回し」とは複数の異なるWebサービスなどのログインのために同一の文字のパスワードを使用することをいいます。
-パスワードの利用実態調査 2017- パスワードを使いまわしている利用者が8割以上
この記事のポイント
- トレンドマイクロ社の調査では、約85パーセントの回答者がパスワードの使い回しをしていると回答した(2014年の調査よりは減ったが、依然8割以上)
- 使い回す理由は「異なるパスワードを設定すると忘れてしまう」が70パーセント近くと圧倒的に多く、「異なるパスワードを考えるのが面倒」が約45パーセント
- Pマーク取得会社においても、社内ルールが現実にそぐわないものであれば同様のことが生じかねない
調査結果を一覧にすると次のとおりです。
| 質問 | 結果 |
|---|---|
| パスワードの使い分け (「あなたは、ID/パスワードでのログインが求められるWebサービスの利用にあたり、パスワードを使い分けていますか」) | 約85パーセントの回答者が使い回しをしていると回答 |
| 使い回す理由 (「ID、パスワードを使いまわす理由はなんですか?」) | 「異なるパスワードを設定すると忘れてしまう」が70パーセント近くと圧倒的に多く、「異なるパスワードを考えるのが面倒」(約45パーセント)などの理由が挙げられた |
| パスワードの管理方法 (「あなたは普段、Webサービスやアプリにログインするためのパスワードをどのように管理していますか?」) | 最も多い回答は「手帳やノートにメモする」で、続いて「書いたり保存せず覚えておく」や「携帯電話のメモなどに保存する」などが多かった |
8割がパスワードを使い回し
この調査によると、「あなたは、ID/パスワードでのログインが求められるWebサービスの利用にあたり、パスワードを使い分けていますか」という質問に対し、なんと約85パーセントの回答者が使い回しをしていると回答しているとのことです。
実は2014年にもトレンドマイクロ社が同様の調査を実施しているのですが、その時よりはパスワードの使い回しをするとの回答も減っているようです。しかしながら依然8割以上の人がパスワードを使い回しているという現状は問題視せざるをえません。
使い回す理由は?
トレンドマイクロ社の調査では「ID、パスワードを使いまわす理由はなんですか?」という質問に対する回答状況も報告されています。
それによると、「異なるパスワードを設定すると忘れてしまう」という理由が70パーセント近くと圧倒的に多く、それ以外にも「異なるパスワードを考えるのが面倒」(約45パーセント)などの理由が挙げられていました。
ここにはパスワードの積極的な利用が管理がかえってパスワードの使い回しというリスクの高い状況を生み出しているという現状が垣間見えます。プライバシーマーク(Pマーク)取得会社においても、社内ルールが現実にそぐわないものであれば同様のことが生じかねませんので注意が必要です。
パスワードの管理方法については?
調査には「あなたは普段、Webサービスやアプリにログインするためのパスワードをどのように管理していますか?」という質問もありました。
最も多い回答は「手帳やノートにメモする」で、それに続いて「書いたり保存せず覚えておく」や「携帯電話のメモなどに保存する」などの管理方法が多く回答されていました。
まとめ
この記事のまとめ
- 文字でメモする方法や記憶しておく方法は簡単だが、パスワードが漏えいしたり、思い出せずに業務に遅延が生じたりというトラブルも発生することがある
- Pマーク取得会社としても、そのような管理方法は改善すべき点として検討する必要がある
確かに文字でメモする方法や記憶しておく方法は簡単でいいのですが、それが原因でパスワードが漏えいしたり、あるいはパスワードを思い出せずに業務に遅延が生じたりというトラブルも発生することもありますから、プライバシーマーク(Pマーク)(Pマーク)取得会社としてもそのような管理方法は改善すべき点として検討する必要があるでしょう。
・こちらの記事もおすすめです
→【Pマークって日本だけ?】
株式会社UPFについて(2026年10月1日時点)
株式会社UPFは、プライバシーマーク(Pマーク)・ISMS(ISO/IEC 27001)・AIMS(ISO/IEC 42001)・TISAXなどの認証の取得・運用支援と、セキュリティ監査、AI利用ガイドラインの策定支援を行う情報セキュリティの専門会社です。
- 創業:2005年5月(認証取得支援は2009年から)
- 支援実績:累計5,695社(うちプライバシーマーク4,261社、ISMS 1,199社)
- 継続率:95%(2020〜2026年平均。初めてUPFを利用したお客様が、次回の更新もUPFに依頼した割合)
- 体制:プライバシーマーク審査機関(JIPDEC)の現役審査員が在籍(自らがコンサルティングを担当する企業の審査は行いません)。年間2,000件を超える審査関連の情報が社内に集まります
- 自社でも取得:プライバシーマーク、ISMS(ISO/IEC 27001)、ISO/IEC 27701
- 拠点:東京(本社)・名古屋・福岡。全国の企業に対応
- 数字の定義と根拠:UPFの支援実績・継続率などの数字の定義と根拠
この記事を書いた人
株式会社UPF
同じテーマの記事はこちら
AI利用ガイドラインは自社で作る?テンプレート?専門家に依頼?3つの作り方を費用・期間・注意点で比較【2026年】
「社内でもAIを使い始めたので、利用ルールを決めておきたい」 この1年で、こうしたご相談を本当に多くいただくようになりました。 総務省の「令和8年版 情報通信白書」によると、生成A […]
AI利用ガイドラインとAIMS(ISO/IEC 42001)はまったく別のもの|目的・中身・費用・期間の違いと、自社に必要なのはどちらか
「AIのルールを整えたいのですが、AIMSを取ったほうがいいのでしょうか」 AI利用ガイドラインのご相談のなかで、こうしたご質問をいただくことがあります。 どちらも「AI」と「ルー […]
【2026年10月】名古屋・大阪・福岡でAI社内ガイドライン策定を頼める会社比較|地域別の依頼先と料金・支援内容
「生成AIの社内ルールを整えたいが、名古屋(大阪・福岡)で頼める会社はどこか」 東京以外の企業様からも、こうしたご相談をいただくことが増えてきました。 本記事では、名古屋・大阪・福 […]
「破られる前提」で備える時代へ——PHPの深刻な脆弱性(php2shell)とAI時代のサイバー攻撃について、私が考えたこと
2026年10月、サーバー側の言語が判明しているWebサイトの約7割で使われるPHPに、認証なしで外部からコードを実行され得る深刻な脆弱性(php2shell、CVSS 9.2)が公表され、国内外でサイト停止が相次ぎました。10年以上潜んでいた穴の攻撃経路をAIが突き止めた今回の件から、企業が「破られる前提」で備えたいことを、情報セキュリティの支援会社の代表として考えます。 […]
AI利用ガイドラインには何を書く?入れるべき項目と分量の考え方、作った後の社内展開・見直しまで
「どういう内容で、どれぐらいのボリュームで作るのが正解なのか、まったくイメージが湧かなかった」 AI利用ガイドラインの策定をご依頼いただいた、PR会社の株式会社LITA様の言葉です […]