何をする? Pマークのキックオフ【Pマーク取得の基礎知識】
何かのプロジェクトを始めるにあたって絶対に必要なのは、これから始まる活動の意義や目標、自分の行うべきことをメンバー全員が認識することです。
プライバシーマーク(Pマーク)の取得という大きなプロジェクトについても同じことが言えます。関係する人たちが右も左もわからないような状態では効果的な取り組みも期待できません。
このようなことにならないためにほとんどの企業様はプライバシーマーク(Pマーク)取得に向けて動き始める前にキックオフミーティングを行います。望ましいのはキックオフに全社員が参加することです。
それにしてもキックオフではどんなことを話せばよいのでしょうか。以下の3つの内容を含めることをおすすめします。
社長によるPマーク取得宣言
これからプライバシーマーク(Pマーク)を取得しようとしている会社にとって最も必要なのは「自社にとってプライバシーマーク(Pマーク)が必要なのはなぜか」という部分を各社員が理解することではないでしょうか。
そのためにもキックオフミーティングではプライバシーマーク(Pマーク)を取る理由と必要性を強調する必要があります。何よりもこれは会社のリーダーである社長や経営者自身の宣言として社員に伝えられる必要があります。
社長はキックオフの場でプライバシーマーク(Pマーク)取得に対する自らの意気込みを社員に向かって語ってください。どうしてプライバシーマーク(Pマーク)取得に踏み切ったのか、そのいきさつを熱く語ってください。きっとその熱意が個人情報保護における自分の役割を果たすよう社員一人一人を突き動かすことでしょう。
Pマーク取得のための組織体制
抽象的な内容で終わることのないようキックオフミーティングではプライバシーマーク(Pマーク)取得に向けての具体的な計画も提示するとよいでしょう。そのためにまずは組織体制を皆に周知してください。
プライバシーマーク(Pマーク)の取り組みの中では「個人情報保護管理責任者」とか「監査責任者」などこれまで会社には存在しなかった職名の担当者や会議体が新たに配置されます。それぞれがどのような役割を担い、指示系統はどのようになっているのか、そして具体的にだれが任命されているのかなどの情報を社員は必要としていることでしょう。
組織体制を周知するとはそういった情報を共有することです。パワーポイントで組織図でも作成して皆がプライバシーマーク(Pマーク)の運用体制を把握できるように工夫してみるのはいかがでしょうか。
Pマーク取得までの流れ
もう一つキックオフミーティングの場で周知したほうがよい具体的な情報があります。プライバシーマーク(Pマーク)取得までの流れです。
どのような段階を経ればプライバシーマーク(Pマーク)がもらえるのか、そしてそれにはだいたい何ヵ月かかるのかなどを明らかにする必要があります。可能であれば取得の後も定期的な更新審査があることなどまで説明しましょう。
こうすると皆がプライバシーマーク(Pマーク)取得の一連の流れに付いていきやすくなりますし、結果として社員の協力も得やすくなります。
まとめ
物事は最初が肝心です。会社が一致団結してプライバシーマーク(Pマーク)取得に取り組めるようになることを目標とし、そのためにキックオフミーティングで何をすればよいかを考えるようにしてください。
★こちらの記事もおすすめです!
→【シャレにならない新ルール(EUの個人情報保護)【GDPRでISMS取得も有効な対策】】
この記事を書いた人
株式会社UPF
同じテーマの記事はこちら
国内で感染が拡大しているエモテット「Emotet」についての対応
現在、国内で「Emotet(エモテット)」が猛威を振るっており、当社クライアントにおいて多数感染が報告され相談依頼が急増しております。 <IPA> https://w […]
株式会社三菱UFJ銀行で不正アクセス?原因と対策について解説!
株式会社三菱UFJ銀行は2019年10月25日に、提供しているサービス「LCMS」の認証システムで不正アクセスが発生したと公表しました。不正アクセスによって、顧客の個人情報などが流 […]
株式会社スタジオラインで不正アクセス?原因と対策について解説!
株式会社スタジオラインは2019年10月24日に、運営しているサービス「MODERN BEAUTY TOKYO」で不正アクセスが発生したと公表しました。不正アクセスによって、顧客の […]
株式会社JIMOSで不正アクセス?原因や対策について解説!
株式会社JIMOSは2019年10月15日に、運営していた「酒蔵.com」が何者かのサイバー攻撃を受けたと発表しました。サイバー攻撃によって、顧客の個人情報が流出し、二次被害が懸念 […]
ホビボックス株式会社で不正アクセス?原因と対策について解説!
ホビボックス株式会社は2019年10月9日に、運営している通信販売サービス「ECオーダー.com」が何者かによって不正アクセスを受けたと公表しました。不正アクセスによって、顧客の個 […]