プライバシーマーク(Pマーク)維持のポイント(その1:教育)

【2026年10月時点の注記】
本記事は2018年10月の公開時点の情報をもとにしています。JIS Q 15001は2023年に改正され、プライバシーマークでは2024年10月1日から「構築・運用指針【JIS Q 15001:2023準拠】」に基づく申請受付が始まっています。
プライバシーマーク(Pマーク)を取得した企業がその後、毎年実施すべき業務は台帳の見直しなどいくつかありますが、最も大切な業務は全従業者が関係する教育と監査です。
毎年、教育と監査についてキチンと実施している企業は、他の見直し業務もキチンと対応されていると判断してほぼ間違いがありません。
この記事のポイント
- Pマーク取得後に毎年実施すべき業務のうち、最も大切なのは全従業者が関係する教育と監査
- 教育では、JISQ15001:2017の4項目の要求事項に加え、参加者が興味を持って参加する形式の教育が必要
- 派遣スタッフ、委託先要員、中途入社した従業者など、対象者によって教育の扱いに注意が必要
教育についてのプライバシーマーク(Pマーク)の認定基準4項目の要求事項
まず、教育については、プライバシーマーク(Pマーク)の認定基準になっているJISQ15001:2017では4項目の要求事項があります。
- 個人情報保護方針
- PMS〔個人情報保護マネジメントシステム〕に適合することの重要性及び利点
- PMSに適合するための役割及び責任
- PMSに違反した際に予想される結果
しかし、その要求事項のみの教育を毎年行うとマンネリ化し、「また同じ教育か」と思われて受講者も身に入りません。
参加者に興味を持ってもらうには実例を挙げて考えてもらう
そこで、参加者が興味を持って参加する形式の教育が必要です。
例えば、最近発生し大事件になった他社の個人情報漏えい事件等を取り上げて、参加者でどこに問題があったのかを検討することなどは、各人が自分で個人情報について考える機会にもなり有効な方法ではないかと思います。
その場合、結論を出すことよりも、人による問題点の捉え方の違いなどを理解することが重要です。
また、現在行っている自社の業務について、個人情報保護の観点から取扱いのポイントや想定リスクと対策について議論するなども有効な教育方法であると思われます。
但し、このような実践的な教育のみを実施した際は、JISの教育に関する上記の4項目の要求事項を満たしていませんので、例えば、教育終了後の理解度テストの問題に4項目に関する問題を入れて4項目に対応するなどの方法でカバーすることが必要になります。
従業員全員に適切な教育を行い理解度を確認する
また、教育を行う際に注意すべき点は、JISでは従業者全員に適切な教育を行うことが規定されていることです。
対象者別の扱いは次のとおりです。
| 対象者 | 教育の扱い |
|---|---|
| 派遣スタッフを派遣している一般派遣の派遣会社 | 派遣スタッフについては、従業者教育の例外として、実務に就業する前に教育が必要であるとされています(ただし、従業者と同じ内容の教育である必要はないとされている。)ので注意が必要です。 |
| IT企業で業務請負や委任契約などにより自社内で勤務している委託先要員 | 委託先の要員であるため従業者の教育の対象にはなりませんが、実態としては社員と同様に開発作業などを実施しているので、教育の対象者として教育を実施することが重要と判断することが必要です。 |
| 中途入社した従業者 | 個人情報の取り扱い業務に従事する場合は従事する前のオリエンテーション等の中で、簡単でもいいので個人情報保護教育を実施することが必要です。この場合は受講者に理解度の確認を行うなどの作業までは求められてはいないという解釈で良いが、教育の記録を残すことは必要です。 |
まとめ
この記事のまとめ
- Pマークを維持するためには、取得したときから次の更新までに教育、監査は不可欠
- 毎年、教育と監査についてキチンと実施している企業は、他の見直し業務もキチンと対応されていると判断してほぼ間違いがない
プライバシーマーク(Pマーク)を維持するためには取得したときから次の更新までに教育、監査は不可欠です。
今回はプライバシーマーク(Pマーク)維持のポイントとして教育の部分でお話させていただきました。
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株式会社UPFについて(2026年10月1日時点)
株式会社UPFは、プライバシーマーク(Pマーク)・ISMS(ISO/IEC 27001)・AIMS(ISO/IEC 42001)・TISAXなどの認証の取得・運用支援と、セキュリティ監査、AI利用ガイドラインの策定支援を行う情報セキュリティの専門会社です。
- 創業:2005年5月(認証取得支援は2009年から)
- 支援実績:累計5,695社(うちプライバシーマーク4,261社、ISMS 1,199社)
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- 体制:プライバシーマーク審査機関(JIPDEC)の現役審査員が在籍(自らがコンサルティングを担当する企業の審査は行いません)。年間2,000件を超える審査関連の情報が社内に集まります
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- 拠点:東京(本社)・名古屋・福岡。全国の企業に対応
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この記事を書いた人
株式会社UPF
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