Pマークで最低限必要な12の記録 その1

【2026年10月時点の注記】
本記事は2017年10月の公開時点の情報をもとにしています。JIS Q 15001は2023年に改正され、プライバシーマークでは2024年10月1日から「構築・運用指針【JIS Q 15001:2023準拠】」に基づく申請受付が始まっています。
プライバシーマーク(Pマーク)では、個人情報保護マネジメントの運用の一部として記録を作成することが要求されています。
個人情報保護の取り組みを実行するだけでなくそのことを記録することが必要なわけですが、その理由はどこにあるのでしょうか。理由は実行していることを“実証するため”という点にあります。
何をどのように実行したかを記録に残しておくことにより、プライバシーマーク(Pマーク)で要求されていることを確実に行っていることを客観的に証明することができるのです。
この記事のポイント
- Pマークでは、個人情報保護マネジメントの運用の一部として記録を作成することが要求されている(理由は実行していることを“実証するため”)
- Pマークの規格では最低限作成しておくべき記録が定められており、これからいくつかの記事で12の記録を見ていく
- 今回は、個人情報の特定に関する記録と、法令、国が定める指針およびその他の規範の特定に関する記録を取り上げる
最低限作成しておくべき記録
ということはプライバシーマーク(Pマーク)の取り組みの中で活動することはすべて記録に残す必要があるということでしょうか。もちろんすべて記録するに越したことはありませんが、そうすると膨大な量の記録を作成することになりますし、そのために要する時間や労力も計り知れません。
実際に必要な量・内容の記録を保持するためにも、プライバシーマーク(Pマーク)の規格では最低限作成しておくべき記録が定められています。これからいくつかの記事でプライバシーマーク(Pマーク)取得会社が最低限作成する12の記録を見ていきたいと思います。
今回取り上げる2つの記録を一覧にすると次のとおりです。
| 記録 | 内容 |
|---|---|
| 個人情報の特定に関する記録 | 会社が持つ個人情報をすべて洗い出し、データにしてまとめて会社として保有するもの。一般的には「個人情報管理台帳」などと呼ばれる |
| 法令、国が定める指針およびその他の規範の特定に関する記録 | 会社の個人情報保護にかかわる法律などを特定し、データにしてまとめたもの |
個人情報の特定に関する記録
個人情報保護の活動は、会社が取得している個人情報にどのようなものがあるかを調査して特定することから始まります。確かに保護する対象を明確にすることなくして個人情報保護に取り組むことはできません。
そういうわけでプライバシーマーク(Pマーク)取得会社はまず自社が持つ個人情報をすべて洗い出すわけですが、洗い出したものはデータにしてまとめ、会社として保有しておかなければならないのです。「個人情報の特定に関する記録」とはそうしたデータのことを指し、一般的には「個人情報管理台帳」などと呼ばれたりします。
法令、国が定める指針およびその他の規範の特定に関する記録
個人情報の取り扱いに関して注意すべき点として、法令や国が定める指針、規範などの要求があります。
もし個人情報の取り扱いについて法律で定められていることがあれば、そのルールを最優先して守らなければなりません。これはプライバシーマーク(Pマーク)を取得・更新していない会社であっても当然必要なことです。
ましてプライバシーマーク(Pマーク)取得会社であれば個人情報保護に関する法律に最新の注意を払うべきですので、少なくともこの点で自社事業に関係のある国の法令をすべて把握しておかなければならないことになります。
そこでプライバシーマーク(Pマーク)は会社の個人情報保護にかかわる法律などを特定し、それをデータにしてまとめておくことを求めているのです。「法令、国が定める指針およびその他の規範の特定に関する記録」とはこのデータのことを指します。
まとめ
この記事のまとめ
- 個人情報管理台帳も関係法令一覧も、日々の業務の中ですぐに参照できること、そして参照したときに役立つ形式であることが求められる
- 単にPマークに適合することではなく、実用性までも考慮して作成したり更新したりするのがよい
個人情報管理台帳も関係法令一覧も日々の業務の中ですぐに参照できること、そして参照したときに役立つ形式であることが求められます。単にプライバシーマーク(Pマーク)(Pマーク)に適合することではなく実用性までも考慮して作成したり更新したりするのがよいでしょう。
・こちらの記事もおすすめです
→【Pマークって日本だけ?】
この記事を書いた人
株式会社UPF
同じテーマの記事はこちら
Pマーク・ISMSの取得を迷っている企業へ|取るべきか・どちらを取るか・どこに頼むか【2026年版】
「Pマーク(プライバシーマーク)やISMS(ISO/IEC 27001)を取ったほうがいいのは分かっている。でも、本当に今なのか。うちの規模で回せるのか」。 UPFにご相談くださる […]
【最新2026】企業が今週中に確認したい、最低限の7つの対策——不正アクセス・情報漏えいのまとめ
2026年9月下旬から、不正アクセスによる情報漏えいの公表が相次いでいます。Pマーク・ISMSの取得・運用支援を行うUPFが、主な事案と政府・関係機関の注意喚起、漏えいの原因を整理し、企業が今週中に確認したい最低限の7つの対策、委託先で漏えいが起きたときの確認事項、万が一の初動をまとめました。 […]
AIMS(ISO/IEC 42001)取得の効果を最大化する7つの活かし方|取得企業が少ない今こそ差別化につなげる方法
AIMS(ISO/IEC 42001)の国内の認証登録組織は、ISMS-ACの公表でまだ13件(2026年9月29日時点)。取引条件として求められる前の今こそ、先行者として選ばれる好機です。AIサービスの差別化、顧客の質問への回答、AIの事故防止、ルール変化への備えまで、UPFが7つの活かし方を解説します。 […]
ISMS(ISO27001)取得費用の総額はいくら?【2026年版】審査費用・コンサル費用・3年間の維持費用まで
ISMS(ISO27001)の取得費用を、認証機関に支払う審査費用の決まり方、コンサル費用、社内の工数、見落としがちな実費まで含めた「総額」で解説。毎年のサーベイランス審査と3年ごとの再認証審査を含めた、3年間の費用の考え方もまとめました。 […]
Pマーク取得費用の総額はいくら?【2026年10月改定後】審査費用・コンサル費用・見落としがちな費用まで
Pマークの取得費用を、2026年10月改定後の審査費用(小規模336,600円〜)、コンサル費用、社内の工数、見落としがちな実費まで含めた「総額」で解説。事業者規模の判定方法や、取得から最初の更新までの費用もまとめました。 […]