Bccで!【Pマーク取得の基礎知識】
メールの送信時のちょっとしたミスが個人情報漏えいにつながることもあります。
次のニュースもまたメールの誤送信による情報漏えいに関するものですが、プライバシーマーク(Pマーク)取得会社としてはこのような事故をなくすよう特に注意したいものです。
連絡メール誤送信
内容としては、佛教大学における2017年度の教員免許状更新講習の受講申し込みに関するメールを同大が一斉送信した時に、502件の受信先のメールアドレスが互いに見える状態で送信してしまったというものです。
この結果、個人メールアドレスや一部の受信者の氏名などの個人情報が流出しました。
Ccとは? Bccとは?
このような誤送信が発生する原因についてはプライバシーマーク(Pマーク)取得会社であればすぐに推察できると思いますが、その一つは受信者の宛先をBccにて送信すべきところを誤ってCcで送信してしまうという点にあります。
そこで改めてCcとは何か、Bccとは何かを確認しておきたいと思います。
電子メールの送信先は「To」か「Cc」か「Bcc」のいずれかで設定します。基本的にメールを送信したい相手は「To」に設定します。Toに設定するとはすなわちメール作成画面の上のほうにあるToまたは宛先の欄に送信したい相手のメールアドレスを入力するということです。
メールを送りたい相手が2人以上いる場合はどうでしょうか? この場合もToに複数の送信先を設定することが可能です。
ではメールを送信したい主な相手は1人だが、副送信先として設定したい相手がいる場合はどうすればよいのでしょうか? この場合は主送信先を「To」にし、副送信先を「Cc」または「Bcc」に設定します。
では「Cc」と「Bcc」の違いは何でしょうか。Ccとはカーボン・コピーの略、Bccとはブラインド・カーボン・コピーの略です。ブラインドは覆い隠すものを意味しますが、その意味の通りCcに入力されたメールアドレスは他の送信先の人からも見ることができる一方、Bccに入力されたメールアドレスは他の送信先の人から見ることができません。
Cc・Bccのどちらに副送信先を設定しても同じ内容のメールを送信することができますが、上記のようなセキュリティ面での違いがあるということです。
社外の複数の送信先に送る場合はBccで
個人情報保護の観点から言うと、社外の複数の送信先に送る場合はすべてのメールアドレスをBccに設定することが原則です。このことはプライバシーマーク(Pマーク)の規格でもネットワーク上の個人情報送受信における推奨措置として掲げられています。
今はBccに設定する方法以外にも、送信先を自動的に非表示にしてメールを一斉送信してくれるアプリケーションソフトなどもありますので、プライバシーマーク(Pマーク)取得会社の場合は導入を検討してもよいでしょう。
まとめ
プライバシーマーク(Pマーク)を取得しているかどうかにかかわらず業務で電子メールを使用する場合は、正しくCcとBccを使い分けるようにしましょう。
・こちらの記事もおすすめです
→【Pマークって日本だけ?】
この記事を書いた人
株式会社UPF
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