「Plan-Do-See」 とPマークが採用する「PDCA」
仕事の進め方にPDCAサイクルを活用しているのはプライバシーマーク(Pマーク)取得会社だけではありません。
PDCAは様々な業務プロセスに適用できる一つの手法であり、この手法を使いこなせばどんな業務やプロジェクト、そして経営そのものも継続的に改善していけるわけです。
PDCAの歴史
プライバシーマーク(Pマーク)取得にも大きな関連のあるこの「PDCA」について少し掘り下げてみましょう。“PDCAとは何か”の前に、まずPDCAの歴史に言及したいと思います。
PDCAはアメリカの統計学者であるW・エドワーズ・デミングによって発表されたマネジメントサイクルです。
彼は同じくアメリカの統計学者であるウォルター・A・シューハートがすでに製造業の品質マネジメントに導入していた「統計的品質管理」に共鳴し、それを参考にしてPDCAの原型となるプロセス管理手法を構築しました。
以上は戦前の話ですが、第二次世界大戦後の1947年にデミング博士はGHQによって日本に派遣され、その来訪をきっかけとして再度1950年に来日し、会社経営者に向けた製品品質・製品検査に関する数々の講義を行いながらかねてより構築していたPDCAマネジメント手法を日本に伝授し、普及させていったのです。
PDCAとは
さて、そのPDCAサイクルとは具体的には何なのでしょうか。プライバシーマーク(Pマーク)を取得・更新している会社であればよく知っている話だとは思いますが、ここで改めて確認しましょう。
P…計画(Plan、計画を作成する)
D…実施(Do、計画に従って実行する)
C…点検(Check、実施した結果を評価する)
A…見直し(Act、改善を図る)
PDCAとは以上のような4つのプロセスを踏み、かつ最後の「A」を次の「P」につなげることによって一段一段とレベルアップするマネジメントを実現するための活動のことなのです。
このプロセスに沿って個人情報保護を向上させていくのがプライバシーマーク(Pマーク)を取得・更新している会社の理想的な姿でもあるわけです。
Plan-Do-Seeという手法も
ところでマネジメントサイクルはPDCA以外にもあるということをご存じですか? 少し前であればPDS(=Plan-Do-See)という手法もよく会社経営の手法として採用されていました。
プライバシーマーク(Pマーク)取得会社にも耳慣れない用語かもしれませんので、Plan-Do-Seeとは何かについても説明します。
Plan…計画する
Do…実行する
See…評価する
「See」が存在することがPDCAとは厳密に異なりますが、プロセス全体の流れや目的とするところはPDCAと大きく異ならないことがわかります。それにこの「See」とは単純に“見る”ということではなく、実行したことが狙い通りの結果となったのかということを検証するという意味でのSeeですから、その意味ではちょうどPDCAの「C」に相当するものと解釈することもできます。
まとめ
PDCAにしても、プロセスの枠組みを理解しておくことが重要です。その枠組みの中で具体的に何を行うべきかは実際に直面している業務や取り組みの内容によって違います。
プライバシーマーク(Pマーク)取得会社として常にPDCAの考え方を根底に持って個人情報保護に努めるようにしましょう。
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→【Pマークって日本だけ?】
この記事を書いた人
株式会社UPF
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