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定義ファイルって?【Pマーク取得の基礎知識】

 

定義ファイルという言葉を聞いたことがありますか? プライバシーマーク(Pマーク)のガイドラインには「パターンファイル」という言葉で出てきます。ウイルス対策関連の重要用語ですので、今回の記事で解説していきたいと思います。

まずは定義ファイルとは何かを理解するうえで前提となる知識を押さえておきましょう。

 

ウイルスとは? ウイルス対策ソフトとは?

セキュリティ分野を学ぶうえでコンピュータウイルスのことを理解することは避けて通れませんが、ここではひとまず「コンピュータウイルス」とはパソコンに害を及ぼすプログラムだと理解してください。

ちなみにプライバシーマーク(Pマーク)ではそうした悪意あるプログラムを「マルウェア」と定義しています。

次に「ウイルス対策ソフト」ですが、これはパソコンやサーバにウイルスが侵入しないよう見張ってくれるソフトのことです。

たいていのソフトの機能は幅広く、万が一ウイルスが侵入した場合にそれを駆除したり、ユーザーがセキュリティ上危険な操作をしようとしたときに警告したりしてくれます。

 

侵入してくるウイルスをどうやって見分けるの?

ウイルスとウイルス対策ソフトが何なのか簡単にご説明しました。

さて、皆さんは現在新種のコンピュータウイルスが次々と登場しているのをご存知ですか? 今現在存在していない新型のウイルスが来月には大流行しているかもしれないのです。

ウイルス対策ソフトに求められるのは、すでに知られたウイルスを見分けて撃退することだけでなく、日々新たに登場してはコンピュータに侵入しようとしてくるかもしれないウイルスさえも検知する能力なのです。

でももしあなたの会社に導入してあるウイルス対策ソフトが数年前に購入したものであればどうでしょうか。そのソフトは古いウイルスに関する情報しか取得できていないということになるのではないでしょうか。

しかしそのような心配はいりません。ウイルス対策ソフトを開発しているメーカーは、本体となるソフトだけでなく新種のウイルスの情報をリストアップしたデータも提供していて、ユーザーがダウンロードしてソフトに適用できるようにしているのです。

このデータこそが「定義ファイル」なのです。

 

定義ファイルは“ブラックリスト”のようなもの

定義ファイルが与えられたウイルス対策ソフトは、その情報に基づいてパソコンに新規で入ってくるプログラムが安全なものか危険なものかを見分けていくわけです。

言ってみれば定義ファイルとは、警戒すべきウイルスたちを見分けるためにウイルス対策ソフトに持たせる“ブラックリスト”のようなものなのです。

しかも定義ファイルは更新されたものが定期的に出されるため、それを毎回遅れずに適用している限りウイルス対策ソフトはかなり精度の高いウイルス検知を行ってくれます。常に最新の定義ファイルに更新するようプライバシーマーク(Pマーク)が推奨しているのはそのためです。

 

まとめ

定義ファイルとは何かについてご理解いただけたでしょうか。

こういうしくみですから、プライバシーマーク(Pマーク)取得会社とはいえ一度ウイルス対策ソフトをインストールしたからその後は更新などしなくても安心だなどと考えるべきではないのです。

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この記事を書いた人

株式会社UPF

株式会社UPF

東京都中央区に本社を構える株式会社UPFです。 日本全国を対象にPマーク(プライバシーマーク)とISMS(ISO27001)の新規取得コンサルティング、取得後の運用支援事業を展開しております。 プライバシーマークについてのお問い合わせ・ご相談は→03-6661-0846セキュリティーコンサルティング事業部まで

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