6つのポイントを押さえて安全なパスワードを作ろう その2【Pマーク取得の基礎知識】
十分な文字数があり、2種類以上の文字を使用しており、なおかつ覚えやすいパスワード。これが良いパスワードを作るポイントだということを前回の記事で説明しました。
他にも安全なパスワードを作るために注意すべき点があるでしょうか。今回は残る3つの点をご説明いたします。とりわけプライバシーマーク(Pマーク)を使用している会社には自社が持つ個人情報を守るためにも積極的に取り入れていただきたい点です。
会社や使用する人に関連する情報を文字列に含めない
会社の名前はもちろんのこと使用する人の名前や誕生日などをパスワードに含めるのは大変危険です。簡単に推測される可能性があるからです。プライバシーマーク(Pマーク)取得会社でもこの種のパスワードを使っていたりしますので、注意が必要です。
辞書に含まれる単語を文字列に含めない
これを理解するには不正アクセスを試みるハッカーたちが使う手口を知っておく必要があるのですが、その手口の一つに辞書攻撃というものがあります。機械的に文字列を組み合わせて総当たりする方法ではなく、特別なソフトを使い、辞書に載っている単語や単語の組み合わせを優先的に当てはめてパスワードを解析していく方法です。
この手口が使われた場合、辞書に載っている単語を使ったパスワードはわりと早い段階で破られてしまうことになります。
ですから意味を持つ単語を使用する場合でもそのままパスワードに含めることは避けましょう。仮に単語を使うとしても、その単語をキーボード上で指を1個分右にずらして入力するとか、アルファベットの「i」や「a」を「1」や「@」に置き換えるなどの工夫は必要です。
仮パスワードをそのまま使わない
仮パスワードとはシステムを使い始める利用者に管理者が仮のものとして渡すパスワードです。
仮パスワードはこれまで挙げてきた安全なパスワードの条件を満たしていない可能性があるうえ、管理者側がそのパスワードの中身を知っているという危険があります。おまけに同じ仮パスワードが他のシステム利用者にも一様に渡されているかもしれないのです。よって仮パスワードはすぐに変更しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。確かに簡単なパスワードを設定するほうが面倒も減りますし、記憶するのも楽です。しかしパスワードをかけてまで保護する必要のある個人情報があるのであれば、パスワードの本来の目的を達成するためにも今回の記事で取り上げたような対策を施すべきではないでしょうか。
会社としても安全なパスワードを設定するためのルールを設け、自社の大切な個人情報を社員一丸となって守っていくようにしましょう。
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この記事を書いた人
株式会社UPF
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