プライバシーマークとISMS取得によって顧客サービスへの向上は変化するのか?
ISMSとは情報セキュリティマネージメントシステムのことで、ISO27001と同じものと考えて良いです。ISO27001(ISMS)とプライバシーマークはともに、情報資産を保護する仕組みを構築したり、運用するための規格です。
ISO27001(ISMS)は国際規格でプライバシーマークは日本独自の規格です。ISO2700(ISMS)は個人情報を含む情報資産全般の管理で、プライバシーマークは個人情報のみの管理というところに違いがあります。ISO27001は3年ごとの更新審査、プライバシーマークは2年ごとの更新審査が必要です。ISO27001は法人との取引を中心とする企業にメリットがあります。法人のと取引を中心とする企業は、個人情報だけでなく、取引先の機密情報全般についてセキュリティ対策をとることが必要となるからです。
また外資系企業との取引が多い企業は、ISO27001でないと条件を満たさない場合が多いようです。
一方、一般消費者との取引が中心の会社にとっては、プライバシーマークの取得の方がメリットがあります。ISO27001もプライバシーマークも新規取得審査と、更新審査費用がかかります。ISO27001がプライバシーマークより一概に高いわけではなく、条件によってはプライバシーマークの方が安くなる場合もあります。現在は、プライバシーマーク取得支援サービスを行うコンサルティング会社が多くあります。どちらのシステム導入もプライバシーマーク取得支援サービスのコンサルティング会社に依頼するのが一般的です。コンサルティング会社でも取得までの期間、費用、サポート対応エリアなど違いがあるので、ニーズに合ったコンサルティング会社を選ぶ方が良いです。マークを取得すると、いろいろな変化があります。「取引先から信頼を得て受注増加が見込める」、「官公庁の入札に参加できるようになる」「一般消費者に個人情報の管理を適切に行っている企業ということをアピールして信頼を得られる」というプラスの変化が期待できます。マイナスの変化としては、「2年に1回の更新が必要(更新費用がかかる)」「1年に1回内部監査が必要」「マークを取得すると個人情報の取り扱いに関し、制限も生まれる」といったことが挙げられます。メリットも大きいですが、デメリットもあることを考慮して、慎重に導入を検討した方が良いです。
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