ISMSとプライバシーマークのそれぞれの使用用途
どちらも個人情報の保護に積極的に取り組んでいて、基準をクリアしていることを認めるための制度ですが、使用用途は異なります。
まず、プライバシーマークについてですが、保護の対象はすべての関係者と言うことになります。それは顧客情報だけではなく従業員の情報も含まれます。
ただ、アピールする対象としては一般消費者だと考えられます。サービスを提供する顧客の情報をきちんと管理していると言うことをアピールすることができるという意味では、非常に重要なものだと言えるでしょう。自社で多くのお客さんを抱えているような企業には適した制度だと考えられます。
ISMSは、情報資産を守るというのが基本的な使用使途だと言えるでしょう。自社に関わる人の個人情報を守ると言うよりは、自社で扱っている情報資産を守るというのが基本的な使用用途になります。
情報資産を守る体制ができていると言うことをアピールする対象は取引先の企業です。取引先と情報をやりとりする場合などには、取引先は個人情報が適切に管理されているのかどうかを心配する可能性もあります。ここをアピールする目的に用いられるのです。
ですから、従業員が少なくて、自社の顧客が多くいる小売業などの企業にとってはプライバシーマークが適していると言えるでしょう。自社で直接的に顧客がいるのではなくて、企業との取引が主な収益源となっている場合には、ISMSのほうが適していると考えられます。
わかりにくければプライバシーマーク取得支援サービスなどを活用すると良いです。
Pマークのご相談はこちらまで↓↓↓
https://upfsecurity.co.jp/pmark/
この記事を書いた人
株式会社UPF
同じテーマの記事はこちら
JIS Q 15001とは何か?Pマークとの関連性から活用メリットまで解説します
JIS Q 15001とはどのように活用されるものなのでしょうか。また、JIS Q 15001について調べると必ず目にするPマークはどのようなもので、JIS Q 15001とはどの […]
ISMAP管理基準とは?徹底的に解説!
日本初の情報セキュリティ評価制度ISMAPについてご存じでしょうか? 近年テレワークの拡大やDX化の促進によりクラウドサービスへの関心が高まっています。 本記事ではISMAPの概要 […]
ISMAPクラウドサービスリストとは?徹底的に解説!
日本初の情報セキュリティ評価制度ISMAPについてご存じでしょうか? まだまだ馴染みのない言葉だと思います。今後デジタル化がさらに加速する中で多くのクラウドサービスが開発されていく […]
isms認証とiso27001認証との違いを徹底解説!
情報セキュリティの管理を考える上で、無視できないのがISMS認証です。この名称を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。その他にはISO27001認証、Pマーク等、ISMS認 […]
ISMAPのメリット、登録方法まで徹底解説!
ISMAPは2020年6月から運用が始まっています。2021年3月に初めてISMAPのクラウドサービスリストが公開され、四半期ごとに更新されています。 この記事では、ISMAPの解 […]