情報セキュリティスペシャリストとは|資格の取得とメリットについて

【2026年10月時点の注記】
本記事は2023年3月の公開時点の情報をもとにしています。制度・料金・統計などは、公開後に変更されている場合があります。最新の情報は無料相談でご確認ください。
情報セキュリティの重要性が高まり、それに伴い企業や市場において情報セキュリティ対策の知見を持つ人材のニーズが高まっています。
社内の情報セキュリティ対策や自身の市場価値をあげるため、情報セキュリティスペシャリスト(情報処理安全確保支援士)の資格を受けるか迷ってる方が沢山いると思います。本記事では情報セキュリティスペシャリスト(情報処理安全確保支援士)の資格を取得するメリットやその概要について解説します。
この記事のポイント
- 情報セキュリティスペシャリスト試験は、2017年から情報処理安全確保支援士試験に変更された
- 情報処理安全確保支援士として活動するには、試験合格後に講習への参加が必要で、資格の更新もしなければならない
- 取得のメリットは「スキルの証明」「機密度の高い案件への参画」「JP-RISSAへの入会」の3つ
- 会社として情報セキュリティ対策をする際には「Pマーク」や「ISMS」の取得がおすすめ
目次
情報セキュリティスペシャリスト(情報処理安全確保支援士)とは
情報セキュリティスペシャリスト試験はIPAによって2016年まで実施されていた情報処理技術者試験です。2017年から情報処理安全確保支援士試験に変更されました。
(以下、情報処理安全確保支援士と記載します)
情報処理安全確保支援士の資格を取得することでサイバーセキュリティの専門スキルや専門知識を持つことを証明することが出来ます。
情報セキュリティスペシャリスト(情報処理安全確保支援士)になるためには
情報処理安全確保支援士になるためには、次の2つが必要です。
- 試験に合格すること
- 講習に参加すること
情報処理安全確保支援士試験に合格すると「支援士になる資格を有する者」という位置付けになります。
情報処理安全確保支援士として活動するには、試験合格後に2種類(共通講義・実戦講義)の講習に参加しなければなりません。この講義に参加することで情報処理安全確保支援士として活動することが認められます。
また、毎年オンライン講義の受講と3年単位で実施される集合講習に参加し、資格の更新をしなければなりません。
試験の概要
では、情報処理安全確保支援士試験の概要について説明します。
1.難易度と出題
試験内容や試験の難易度は、変更前の情報セキュリティスペシャリスト試験から大きな変化はなく、難易度は同程度だと言われています。情報処理安全確保支援士試験の合格率は16〜19%になっています。
2.費用
試験受験料や上記で説明した講義の費用は下記の通りです。
| 項目 | 費用 | |
|---|---|---|
| 受験費 | 5,700円 | |
| 試験後の講義受講料 | 登録手数料 10,700円 | 登録免許税 9,000円 |
| 資格の更新 | オンライン講義 20,000円 | 集合講義 80,000円 |
情報セキュリティスペシャリスト(情報処理安全確保支援士)の需要
情報処理安全確保支援士の需要は、今後増加していくことが予想されます。
近年、多くの企業では情報を活用しています。それに伴い情報セキュリティインシデントも増えています。一度発生してしまうと企業に大きな影響が生じてしまうため、情報セキュリティの強化の重要性が高まっているのです。
そのため、情報セキュリティに関する専門的な知識や、スキルを持つ情報処理安全確保支援士の需要が高まることが予想されます。
情報セキュリティスペシャリスト(情報処理安全確保支援士)の仕事
では、情報処理安全確保支援士の仕事には、一体どのようなものがあるのでしょうか。
1.企画
ITシステムや運用状態に必要なセキュリティシステムの企画・提案を行います。
ISMSやプライバシーマーク(Pマーク)など情報セキュリティに関連の資格取得を目指す企業も増えており、取得の提案や取得に必要なシステム強化や研修を担当することが可能な人材ニーズも高まっています。
2.実装
設計したものを元に、セキュリティシステムの実装を行います。OSの設定やネットワーク機器、プログラミングの知識が求められます。
3.運用
セキュリティシステム実装後に行うのが運用業務になります。日々進化するセキュリティインシデントに備え、セキュリティシステムのアップデートも必要になります。また、セキュリティインシデントの発生後の対応も行います。
情報処理安全確保支援士の取得メリット
情報処理安全確保支援士の資格を取得することに、どのようなメリットがあるのでしょうか。3つ紹介します。
1.スキルの証明
情報セキュリティに関するスペシャリストであることを証明することが可能になります。情報処理安全確保支援士はIT系で初の士業となり、資格を取得すると名刺にロゴマークを使用することが出来るようになります。
税理士や弁護士のように、資格だけで仕事を獲得することは難しいですが、セキュリティに関する専門性を持つ人材の需要が高まっており、チャンスを拡大させることが可能になります。
2.機密度の高い案件への参画
官公庁などの案件には、情報処理安全確保支援士の資格を持っていることが案件参画条件にあることがあります。このように、機密性が高い案件などに参画することが可能になります。
3.JP-RISSAへの入会
資格を取得すると、一般社団法人情報処理安全確保支援士会への入会が可能になります。
一般社団法人情報処理安全確保支援士会は、勉強会や情報交換を通したスキルの向上を図ることの出来るコミュニティです。さらに、情報処理安全確保支援士検索サービスへの登録が可能になります。企業などはこのサービスを利用し、情報処理安全確保支援士を探すため、活躍の機会を増やすことにも繋がります。
その他の資格
情報処理安全確保支援士のように、セキュリティエンジニアとしてキャリアアップを目指す際に取得をおすすめしたい資格があります。
| 資格 | 特徴 |
|---|---|
| CCIE | セキュリティ分野における最高難易度の資格になります。Cisco System社が運用しているCCIEはかなり難易度が高く、グローバル的に希少価値がある資格になります。 |
| CISM | CISMも同様にグローバル的にも評価されている資格です。情報セキュリティの管理とマネジメントに関する知識や経験を証明することが出来る資格です。 |
情報処理安全確保支援士の取得を考えている社内の情報セキュリティ担当者様へ
社内の情報セキュリティ担当になり、セキュリティ対策のために資格の取得を検討されている方も多くいらっしゃると思います。情報セキュリティ対策では、社員の情報セキュリティに関するリテラシーや意識を向上させることやシステムの運用体制が重要になります。すなわち、会社全体での対策が必要になります。
会社として情報セキュリティ対策をする際におすすめなのが「Pマーク」や「ISMS」の取得になります。これらは、取得の際に社内の情報セキュリティの整備や教育が必要になります。取得する過程で情報セキュリティ対策が可能になり、取得による信頼性の向上や新たなビジネスチャンスの拡大も期待できます。
まとめ
本記事では情報セキュリティスペシャリスト(情報処理安全確保支援士)資格取得のメリットやその概要について解説しました。
この記事のまとめ
- 情報セキュリティの知識やスキルを証明できる情報処理安全確保支援士は、今後も需要の増加が予想される
- 社内の情報セキュリティ対策を向上させるには、「Pマーク」や「ISMS」の取得も有効
情報セキュリティ対策の知見を持つ人材の需要が高まっています。情報セキュリティの知識やスキルを証明することの出来る情報セキュリティスペシャリスト(情報処理安全確保支援士)の取得に挑戦してみてはいかがでしょうか。
また、社内の情報セキュリティ対策を向上させるため、「Pマーク」や「ISMS」の取得も検討してみてはいかがでしょうか。
株式会社UPFでは、プライバシーマーク(Pマーク)取得をサポートしてきた業界トップクラスを誇る実績があります。
プライバシーマーク(Pマーク)やISMSの新規取得、社内の情報セキュリティ意識の向上などでお悩みの企業様・ご担当者様は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせはこちらから。
株式会社UPFについて詳しくはこちらから。
よくある質問(FAQ)
Q. Pマーク取得にはどのくらいの期間・費用がかかりますか?
A. 一般的に6〜12ヶ月、費用相場120万円〜(審査料金:2026年10月以降の新規申請で小規模約34万円・中規模約69万円〈税込〉+コンサルティング費用)です。株式会社UPFは税抜き49万円〜・業界トップクラスの実績で最短サポートを提供します。
Q. コンサル会社なしで自社だけで取得できますか?
A. 可能ですが多大な工数が必要です。コンサル利用で大幅に工数削減でき、審査通過率も向上します。
Q. Pマーク・ISMSはどんな企業が取得すべきですか?
A. 個人情報を扱う企業全般が対象です。特にIPOを目指す企業、大企業との取引企業、EC・医療・教育機関に強く推奨されます。株式会社UPFの無料相談でご相談ください。
※ 本記事は2023年3月時点の情報をもとに、株式会社UPFが監修・執筆しています。Pマーク・ISMSに関する最新情報は無料相談でご確認ください。
この記事を書いた人
株式会社UPF
同じテーマの記事はこちら
AIMS(ISO/IEC 42001)取得の効果を最大化する7つの活かし方|取得企業が少ない今こそ差別化につなげる方法
AIMS(ISO/IEC 42001)の国内の認証登録組織は、ISMS-ACの公表でまだ13件(2026年9月29日時点)。取引条件として求められる前の今こそ、先行者として選ばれる好機です。AIサービスの差別化、顧客の質問への回答、AIの事故防止、ルール変化への備えまで、UPFが7つの活かし方を解説します。 […]
ISMS(ISO27001)取得費用の総額はいくら?【2026年版】審査費用・コンサル費用・3年間の維持費用まで
ISMS(ISO27001)の取得費用を、認証機関に支払う審査費用の決まり方、コンサル費用、社内の工数、見落としがちな実費まで含めた「総額」で解説。毎年のサーベイランス審査と3年ごとの再認証審査を含めた、3年間の費用の考え方もまとめました。 […]
Pマーク取得費用の総額はいくら?【2026年10月改定後】審査費用・コンサル費用・見落としがちな費用まで
Pマークの取得費用を、2026年10月改定後の審査費用(小規模336,600円〜)、コンサル費用、社内の工数、見落としがちな実費まで含めた「総額」で解説。事業者規模の判定方法や、取得から最初の更新までの費用もまとめました。 […]
【2026年10月】東京でAI社内ガイドライン策定を頼めるおすすめ会社10社比較|料金・成果物・所在地一覧
東京都内でAI(生成AI)社内利用ガイドラインの策定を依頼できる10社を、料金・成果物・所在地・得意分野で比較。料金を公開しているUPF(15万円〜・税別)と大塚商会の違い、費用相場、失敗しない選び方まで解説します。 […]
【2027年1月適用】TISAXの新基準「VDA ISA2027」とは?変更点5つと、自動車サプライヤーが年内に決めるべきこと
TISAXの評価基準の新版「VDA ISA2027」が2026年7月1日に公表され、2027年1月1日以降に発注される評価から適用されます。主な変更点5つと、新規取得・更新予定の企業が年内に決めるべきことを解説します。 […]