ボルボ・カー・ジャパン株式会社で誤発信?原因や対策について解説!
ボルボ・カー・ジャパン株式会社は2019年8月8日に、直営店の「ボルボ・カー虎ノ門」でメール誤発信が発生したと発表しました。誤発信により、顧客の個人情報が流出し、トラブルの発端となっています。
今回は、ボルボ・カー・ジャパンで発生したメール誤発信について、詳しい内容を紹介していくので、参考にしてみてください。
ボルボ・カー・ジャパン株式会社とは?
ボルボ・カー・ジャパン株式会社とは、日本のボルボ車の輸入業者であり、高い品質で製造されたボルボ車を顧客に提供しています。高級感ある走行が実現されていることから、本格的な走りを楽しむことが可能です。具体的に、どのような特徴のある会社なのか、詳しい内容を紹介していきましょう。
・テクノロジー企業と協働
よりよい技術を車に搭載することを目的に、世界屈指のテクノロジー企業と協働を行っており、高い品質で車を製造しています。インカーデリバリーではAmazon、次世代の新型員カーコネクティビティやサービスではGoogle、自動運転ソリューションの開発ではBaiduやUberと協働している状況です。
パートナーシップや協力関係は、レベルの高い品質でテクノロジーやサービスを提供することで、顧客が満足できる車を製造するために行われています。
・イノベーショングリーンハウス
ボルボ・カー・ジャパン株式会社は、テクノロジー系スタートアップ企業と密接な協働体制を築いているだけでなく、ボルボ・カーズ・テック・ファンドを通じてシリコンバレーに拠点を置くテクノロジー企業を設立しました。
それにより、独自の視点で技術を開発し、高いレベルのテクノロジーを搭載した車を提供しています。
ボルボ・カー・ジャパン株式会社で発生した誤発信
ボルボ・カー・ジャパン株式会社で発生したメール誤発信は、直営店である「ボルボ・カー・虎ノ門」で発生しました。メール誤発信により、顧客の個人情報2,940名を記録したファイルを29名の第三者に送信してしまい、個人情報が流出したことが公表されています。
実際にメール誤発信が発生したのは2019年7月18日に、従業員の一人が商品案内に関するメールを送信する際に、操作を誤ったことが原因です。個人情報はエクセルファイルとして添付されており、送信したことによって個人情報が流出してしまっています。
ボルボ・カー・ジャパン株式会社の発表によると、メール誤発信が発覚したのは、誤発信したメール29名のうち、1名から連絡が入ったことで判明したようです。
誤発信の連絡を受けたことでボルボ・カー・ジャパン株式会社は、送信先の29名に向けて、電話や訪問することでメールを削除して欲しいと要請を実施しました。問題が発表された時点では、29名のうち28名とは連絡がつき、1名については連絡が取れていない状態となっています。
また個人情報が流出した可能性のある顧客2,940名については、個別に連絡を取り、今回の問題について謝罪を行っている状態です。
今回のメール誤発信を受け、ボルボ・カー・ジャパン株式会社は再発防止策として、個人情報や電子メール送信時に遵守すべき事項を定めて、周知徹底することを発表しています。ファイルについては自動暗号化機能と外部メール送信時に上長の承認が必要となるメールシステムの導入を発表しました。
誤発信が判明した時点で、速やかに対応と謝罪を行っていることから、二次被害の発生を予防することが出来ていますが、個人情報を漏洩させてしまっていることから、同様の問題が発生しないように対策を講じることが求められています。
対応として、再発防止策が実行されることになっているので、今後はさらにセキュリティ面が強化されることが想定されるでしょう。
参考URL:https://cyberhoken-jp.com/news-174/
ボルボ・カー・ジャパン株式会社の今後の対応
ボルボ・カー・ジャパン株式会社は今回のメール誤発信のトラブルを受けて、再発防止のためのメールシステムの導入を発表し、2019年8月8日から取り組みを開始しています。ただ今回のトラブルは、従業員による個人情報の取り扱いが問題となっていることから、従業員一人ひとりの意識を変えていくことが重要になってくるでしょう。
そのため、ボルボ・カー・ジャパン株式会社は個人情報保護の管理体制を整えるためにも、従業員に対して個人情報は丁重に扱うべき情報であることを認識させる運動を積極的に行っていくことが重要になってきます。
外部からのセキュリティ体制を整えていても、今回のように内部ミスによる個人情報流出が発生する恐れがあるので、同様の問題が発生しないように対策を講じることが大切です。
なぜ誤発信が発生したのか、改めて状況を分析して、再発を防ぐために体制を整えることが重要になってきます。
Pマーク取得で外部の信用を得る
ボルボ・カー・ジャパン株式会社で発生したメール誤発信は、同様の問題が発生しないように対策を講じることが求められています。
ボルボ・カー・ジャパン株式会社は十分に個人情報保護の管理体制は整えていますが、今回のようにトラブルに発展する可能性もあるため、個人情報保護の見直しが必要になってくるでしょう。
そんな時に便利に活用することができるのが、プライバシーマーク(Pマーク)です。プライバシーマーク(Pマーク)は、第三者機関の厳しい審査を経て取得することができることから、個人情報保護の管理体制が整っていることを外部にアピールすることができます。そのため、会社として信用できる証明となることから、外部からの信用を得る手段として有効活用することが可能です。
今回のボルボ・カー・ジャパン株式会社のように、個人情報保護の管理体制が疑われるようなトラブルが発生した場合、プライバシーマーク(Pマーク)を取得すれば、個人情報保護の管理体制が整ったことを証明することができるため、信用性を高めるきっかけにすることができます。
ただプライバシーマーク(Pマーク)を取得するためには、個人情報保護の管理体制を一から検討する必要があることから、費用や時間がかかるでしょう。それでもプライバシーマーク(Pマーク)を取得することは、会社にとってメリットになることから、取得を目指すのも一つの手段です。
まとめ
高品質で多くの顧客から人気があるボルボ車を提供しているボルボ・カー・ジャパン株式会社は、今回の誤発信について十分なセキュリティ体制を整えて対応することを約束しています。そのため、同様の問題が発生することはないでしょう。
また個人情報保護の管理体制の見直しが行われたことを証明するため、プライバシーマーク(Pマーク)を取得する方法も有効であることから、一度検討してみることも重要になります。誤発信した相手とは、ほとんど連絡がついていることから二次被害は発生する可能性は低いので安心です。
プライバシーマーク(Pマーク)の取得は、簡単には行うことができませんが、取得することができれば、企業にとって大きなメリットになります。一から個人情報保護の管理体制を整え、取得に向けて行動しておくことが重要です。
上場企業も、プライバシーマーク(Pマーク)取得に向けて個人情報保護の見直しを行っている企業もあるので、外部にアピールする手段としては大きな手助けとなってくれるでしょう。
この記事を書いた人
株式会社UPF
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