個人情報漏えい 日立一高卒業生277人分と土浦一高新2年生320人分
個人情報漏えい 日立一高卒業生277人分と土浦一高新2年生320人分
4月29日の東京新聞の記事です。
茨城県内の高校にて、卒業生含む生徒役300人の進路状況・受験状況などを含む個人情報が流出した。
教員が学校HPの進路情報コーナーに情報を公開する際、公開用データと誤って元のデータを掲載してしまったという。保護者からの連絡を受け削除するまでに約25件の閲覧があった。県内高校では、生徒が校内に保管してある個人情報が記載された資料の内容を勝手に拡散するなどの悪事が起きている。
今回の件については、HPを更新したあとに教員本人の確認と他の教員によるチェックがあればすぐに防げたような気もするが、なぜこういうことが起きるのだろうか。人的ミスは当然あるのだから第二段階、第三段階のチェックの必要性はとても高い。
いやしかし、特に目を見張ったのは本記事の後半である。同件では生徒が他生徒の成績や身体の状況が記載された資料をLINEで拡散していたというのは今時小学生でも最低の行為だと分かる。個人情報は資産である。それを故意に盗み拡散する愚行は当然犯罪であり教育現場でカバーすべき範疇ではないはずだ。
(記事より抜粋)
県教委によると、漏えいしたのは、今春卒業した二百三十八人全員と、既に卒業した三十九人の計二百七十七人分の個人情報。受験した全ての大学や学部、合否、模擬試験の成績、入学する予備校、在校時の部活動などを今月二十六日朝、同校のホームページの進路情報コーナーに掲載した。
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株式会社UPF
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