メキシコ、9340万人分の全有権者の個人情報がネット上に流出
メキシコ、9340万人分の全有権者の個人情報がネット上に流出
4月25日のビジネスニュースラインの記事です。
Amazon Web Serviceを通じ、メキシコの全有権者約9340万人の氏名、住所、IDナンバーなどの個人情報が公開されている状況となっていたことが分かった。しかしこれは外部からの攻撃による流出ではなく、メキシコ政府のセキュリティ設定上の誤りによって引き起こされた問題とされている。既にメキシコ政府により策が講じられ情報公開はストップとなっているが、これらの情報が誘拐事件に発展することが危惧されている。
ハッカーではなく政府のミスにより個人情報が流出されてしまうというのはなかなか珍しい事故ではないだろうか。本記事に記載がある通り、メキシコでは近年、年間10万人の誘拐事件が起きている。今回公開されていたウェブページへのPV数などは確認出来ていないが、これが犯罪事件に悪用されてしまうことも十分考えられるのだ。流出件数も含め、かなり大規模なヒューマンエラーによる事故といえる。
(記事より抜粋)
メキシコの全有権者情報が誰にでも読める状態となっていたのは、AWSで、今のところ、これらの情報は外部からの攻撃により流出したのではなく、メキシコ政府がセキュリティー上の設定を誤ったことから、有権者データベースの内容が誰にでも読み出せる状態になってしまっていたものとみられている。
http://privacymark-search.jp/news.php?d=20160425221845
この記事を書いた人
株式会社UPF
同じテーマの記事はこちら
続く不正アクセス。緑の窓口の「えきねっと」が攻撃された理由とは?
令和2年になっても、不正アクセスとその被害は続きます。 今回は、緑の窓口システム、通称「えきねっと」のシステムに起こったハッキングとその被害について、お届けしようと思います。 ちな […]
上場企業の個人情報流出は約1割の会社で起こるという衝撃のレポート
「日本の人口の7割が、個人情報漏洩のターゲットとなってしまった。」 この言葉を読んで、あなたはどう思いますか? 7割の確率で個人情報が危険にさらされるのです。 東京商工リサーチの調 […]
九州電力から個人情報漏洩。システム切り替え時に個人情報を誤って引き継ぎ
またしても大手企業から個人情報が漏洩しました。 一般に、個人情報の漏洩というと、悪意のある第三者によるハッキング行為をイメージするかもしれません。しかし、今回は、事故といいますか、 […]
「三菱電機がハッキング被害」個人情報漏洩。考えられるダメージと、できる対処は?
2019年6月、三菱電機の社内端末に異変があることが、情報システム部のチェックでわかりました。たいていの場合、大企業は本社・国内拠点・海外拠点がネットワークでつながっています。いわ […]
ファイル転送「宅ふぁいる便」がサービス終了。古いシステムの改修コストをどう見積もる?
「宅ふぁいる便」がサービスを終了したのは2020年1月。多くのユーザーを抱えていたサービスだったため、終了のニュースはTwitterのトレンド入りするほどでした。 宅ふぁいる便は、 […]